宇奈月温泉駅の足湯くろなぎは、県内では初、全国でも珍しい駅構内にある足湯。ホームで足湯に浸かりながら、電車の発車時刻まで、待ち時間を贅沢に過ごすこともできる駅ならではの足湯ですぞ。
宇奈月温泉駅のホームに足湯が登場!
地鉄の愛称で親しまれている富山地方鉄道。その地鉄本線の終点・宇奈月温泉駅に、新しく足湯が登場しました。設置された場所は、なんと駅のホーム!駅構内にある足湯は全国でも珍しく、県内では初だそうです。
足湯にのんびり浸かっていると、宇奈月の風景と共に電車がホームに入ってくる様子を目の前で見ることができます。車両のカラーリングから、地元の方々に”かぼちゃ電車””だいこん電車”と親しみを込めて呼ばれている電車や、西武鉄道や京阪電鉄からやってきて、観光列車として活躍している懐かしの名車など、種類も様々。さらに黒部峡谷鉄道の宇奈月駅ホームが隣接しており、新緑や紅葉の山々を背にしたトロッコ電車も間近で見ることができます。つまり、ここは足湯好きの方だけではなく、地鉄ファンや全国の鉄道ファンにもおすすめのスポットなのです!
足湯の入り口は、改札内にあるホーム側と駅ホームに隣接する道路側の2カ所に用意されており、地鉄を利用される方はもちろん、そうでない方も足湯を楽しむことができます。ただし、ホーム側と道路側の間には、仕切りが設けられており行き来できないようになっているのでご注意を。
手先からもポカポカに
駅の足湯くろなぎには、足湯の他に手湯の施設があります。宇奈月温泉には数カ所足湯がありますが、手湯があるのはここのみです。
利用の仕方はいたってシンプル。お湯の中に、手を手首の辺りまで浸すだけ。それだけなのに、お湯の温度がちょうど良く、いつまでも浸けていたくなる気持ちよさなのです。しかも、くろなぎ自慢の美肌の湯で、浸した後にはつべつべしっとりな手に!時間がない方でも気軽に温泉が楽しめます♪
また、足元にも湯が張ってあるので、裸足になれば足湯もできる一石二鳥な嬉しい施設なのです。
旅の会話が弾む素敵な場所
どなたでも自由に出入りできる道路側の足湯は、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へ徒歩約2分と近いこともあり、この日もトロッコ電車を利用される観光客の方々で足湯が賑わっていました。
「もうトロッコには乗られましたか?」「今から乗るところなんですよ」「楽しみですね♪」と、同じ旅の仲間同士、自然に会話が弾みます。その側では、黒部峡谷へと旅立つトロッコ電車に手を振る子供たちの微笑ましい姿も。
そんな風にリラックスできるのも、木材をふんだんに使った東屋のどこか懐かしくて温かみのある作りにあるのかもしれません。
足湯のデザインを担当されたのは、JR九州「ななつ星in九州」など全国で数々の車両や建物等を手がけられている水戸岡鋭治さん。実は地鉄とはご縁があり、富山市内を走る路面電車の「レトロ電車」や宇奈月温泉駅にも乗り入れする観光列車の「アルプスエキスプレス」のデザインも手がけられ、今回で3つ目の作品となりました。
水戸岡さんは、駅の足湯くろなぎへ寄せたメッセージの中に「笑顔と笑いが生まれる空間」と語られています。
散策で疲れた足を癒しながら、旅の素敵な思い出を足湯で作ってみませんか♪
〈温泉概要〉
泉質 弱アルカリ性単純温泉
効能 神経痛、筋肉痛、冷え性、疲労回復、リラックス効果ほか
〈施設案内〉
足湯、手湯
※施設内には仕切りがあり、ホーム側と道路側の通り抜けはできません。
※ホーム側の足湯をご利用の方は、改札がお出口となります。
※道路側の足湯をご利用の方で、地鉄電車をご利用になる場合は、ホーム側へと通り抜けができませんので、必ず改札をお通りください。
【宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ】
黒部市宇奈月温泉260
富山地方鉄 宇奈月温泉駅プラットホーム東側
営業時間 4月〜11月8:00〜18:00、12月〜3月8:00〜16:00
利用料金 無料
(2016年9月12日)