宇奈月温泉駅からほど近い「いっぷく処」跡地に新しい総湯がオープンしましたぞ。その名も「湯めどころ宇奈月」。「桃の湯」と「月美の湯」のお風呂の他に無料開放された足湯もあるのが嬉しいです。その一つでは飲泉もできるとか。じぃの肌も心もつべつべ美人ですな。
宇奈月温泉の新しいおもてなしの場
宇奈月温泉に新しい総湯がオープンしました!総湯とは北陸地方でよく使われる呼び方で、温泉地の共同浴場のことを意味します。愛称は「湯」と「夢」をかけた「湯めどころ宇奈月」。湯けむり漂う外観は格子戸に覆われた和風な造りに、広々とした館内は木材を多用したぬくもりある空間となっており、湯めどころと呼ぶに相応しい存在感を放っています。
メインの温泉は、入り口で足湯と飲泉する事ができ、2~3階ではゆったりお風呂に浸かれます。4階の屋上テラスからは黒部峡谷鉄道のバックヤードや新山彦橋を行き来するトロッコ電車が望め、夏と冬には花火大会の新スポットになりそうだとか!
1階は誰でも気軽に利用可能で、観光案内所は温泉街の情報収集の場として活用できます。赤ちゃんの駅にも登録されているので、小さなお子様連れの方も安心ですよ♪また、フリースペースは飲食の持ち込みが可能なので、総湯の周りにあるおみやげ屋さんで宇奈月スイーツを手に入れて、ゆっくり味わうのもいいですね。
男女日替わりで楽しめる「桃の湯」と「月美の湯」
湯めどころ宇奈月の2~3階にあるふたつのお風呂にも、それぞれに愛称が付いています。ひとつは、むかし宇奈月温泉が桃原と呼ばれたことにちなんで「桃の湯」。もうひとつは、宇奈月温泉の美肌のお湯にちなんで「月美(つきみ)の湯」と名付けられました。
2階にある「桃の湯」では、ちょっとした遊び心に出会えます。どちらの浴室入口にもお月様が描かれた暖簾があるのですが、「桃の湯」の暖簾をよ〜く見てみると・・・お月様の先っぽがちょっとだけとんがって、なんと桃の形に!なんとも可愛らしく粋な計らいですよね♪
3階の「月美の湯」には、通常の浴槽とは別に、屋根が吹き抜けになっている外の湯があります。天気の良い日には青空と白い雲を望みながら、また、冬にはふわりふわりと雪が舞う中で温泉を楽しむことができます。タイミングがよければお月見もできるそうで、まさに「月美の湯」と呼ぶに相応しいお風呂です。
「桃の湯」と「月美の湯」、どちらも浴槽の床一面に黒部川産の御影石が敷き詰められています。そこにお湯が張られると、御影石の効果でお湯が青緑の美しい色に煌めくのだとか。無色透明な宇奈月の温泉を上手く利用した仕掛けで、視覚でも癒されるお風呂になっています。男女日替わりでどちらかになるそうですが、いずれにしても楽しめそうですね!
地域の思いを夢にのせて
今回、館内を案内してくださったのは黒部市役所の高野さん。「数年前から、地域住民の方々のご協力のもと一緒になって作り上げてきた総湯です。観光客の方々と地域の皆さんをつなぐ憩いの場になればと思います。」と、高野さんはおっしゃいます。湯めどころ宇奈月は、訪れる方々をもてなす場所でもあり、地域の方々の憩いの場でもあるんですね。ここに集へば、人と人との繋がりを楽しめるそんな素敵な場所になるといいですね。
〈温泉概要〉
泉質 弱アルカリ性単純温泉
効能 神経痛、筋肉痛、五十肩、関節痛、運動麻痺、打ち身・慢性消化器病・痔病、冷え性、その他
〈施設案内〉
1階 観光案内所、温泉受付、ラウンジ、フリースペース、公共トイレ
1階外 足湯(2か所)、飲泉
2階 浴室「桃の湯」、休憩スペース
3階 浴室「月美の湯」
4階 屋上テラス
※2階~4階については入浴料金が必要です。
※フリースペース占有利用時には料金が発生します。
【湯めどころ宇奈月】
黒部市宇奈月温泉256-11
TEL 0765-62-1126(いい風呂)
ホームページ http://www.yumedokoro-unazuki.jp/
営業時間 総湯 9:00〜22:00(最終受付21:00まで)、観光案内 9:00〜17:00
定休日 第4火曜日(5月〜10月)、毎週火曜日(11月〜4月)
入浴料金 大人(高校生以上)500円、小人(小中学生)250円、未就学児 無料
(2016年4月28日)