静かなたたずまいの宿「いけがみ」は、家庭的な雰囲気と美しい三姉妹のあたたかなおもてなしで、ゆったりとくつろげますぞ。
三姉妹がおもてなし
いけがみは、魚津市北山地区の神社前、ロータリーのような場所から、細い路地を入った奥にあります。「ちょっと分かりにくいかも・・・」と聞いてはいたのですが、初めて行ったときにはやっぱり迷ってしまいました。
外(正面)から見ると、普通のおうちくらいの大きさですが、中は意外と広い! のれんをくぐって入っていくと、「いらっしゃいませ!」と明るくて元気な声が飛んできました。ニコニコと出迎えられて、思わずこちらも笑顔になっちゃいます。
館内は、やわらかな光とあたたかな雰囲気に包まれていて、やさしい心づかいにあふれています。いろんなところにうさぎさんの飾りがあって、カワイイ☆ 日常の喧騒を忘れさせてくれる、ゆったりとした時間が流れているように感じます。
大広間と中広間の名前は、池上家の長女ちさとさん、次女しのぶさん、三女あすかさんのお名前からつけられたもの。いけがみは、お風呂はもちろん、宿の雰囲気やお料理の美味しさに加え、個性的な三姉妹の元気いっぱいのおもてなしと、女性ならではのこまやかなサービスも評判なのです。
おぉ!いけがみ名物 美人三姉妹でございますな!お目にかかれて光栄ですぞ!
実はパワースポット
いけがみのある北山鉱泉には、不思議な言い伝えがあります。
北山鉱泉は、薬師如来さまのお告げによって、慶応3年(1867)に開かれました。お告げを受けた村人には病気の妻がいましたが、言われたとおりに薬師堂の下を掘って湧き出した水を沸かして飲ませたところ、みるみる回復し元気になったそうです。
この夫婦の子が、「いけがみ」の創業者である池上嘉造。力士として活躍し、引退後は仏門に入って、湯治のためにこの地を訪れる人々のために旅館を始めました。
近くにあるお宮さんには、医薬の神さま、温泉の神さまである少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られていて、病気平癒、子授け、安産、縁結び、厄除けなどのご利益があります。神仏習合の思想では薬師如来さまは少彦名命の本地仏とされていますから、開湯の言い伝えに登場する薬師堂がこの神社の境内にあるのも自然なこと。神さまに守られている温泉なんて、この場所に来るだけでも、なんかいいことありそうな予感♪ 癒しのパワーが集まっているところなんです。
歴史あるパワースポットなのじゃな。いいことがありそうじゃ!
また、帰ってきたくなる宿
古くから「霊泉」として、不思議な力があるとされる北山鉱泉のお湯。子宝の湯としても有名です。いけがみのお風呂は、横になって入れるように若干浅めにつくられていて、それほど熱くはないお湯ですが、ゆっくり浸かっているうちにじんわりと体の芯から温まります。
一般的に「鉱泉」というのは、「治癒成分を含んだ湧き水のこと」とされていて、湯治のお客様からは、「足が病(や)めとったけど、ここに来るようになって楽になった」という声も届いています。じっくり浸かることで、癒し効果もアップするようです。
お客様のなかには、「ただいま!」と言ってお泊まりにいらっしゃる方も。料亭並みのお料理目当てでいらっしゃる方も多く、「いけがみさんに来ることだけ考えとって、ほかにどこ行くか決めてなかった」というお客様のために、ロビーには近隣の観光パンフレットなども用意されています。
隠れ家的なたたずまいも人気の秘密かも。お忍び・・・でなくても、何回も訪れたくなる宿です!
じぃはなに目当てながですかねぇ…
姫さま!
何を言うがですか!!
〈温泉概要〉
泉質 弱食塩泉(マグネシウム・カルシウム・ナトリウム・鉄分を含む) 効能 神経痛・リューマチ・婦人病
〈施設案内〉
内湯(男女各1)
(2011年4月8日)