ホテル黒部は、宇奈月温泉街で唯一、対岸を走るトロッコ電車を眺められるお宿。ホテル黒部の名物「お手振り」は誰でも参加できますぞ。
この春から、なにやら新しい趣向もあるそうで・・・
トロッコ電車に手を振ろう
何と言っても、ホテル黒部の特長は、その立地条件。宇奈月温泉街でもいちばん奥にあり、数ある旅館のなかでも唯一、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅より上流側に位置しているので、対岸を走るトロッコ電車を眺められます。ロビーからも、もちろん大浴場からもトロッコ電車が見えます。
トロッコ電車で宇奈月駅を出発してすぐ、黒部川を挟んで手を振ってくれているのを見たことがありませんか? 昨年までは、スタッフの方々が手ぬぐいを振っておられたのですが、この春から、新アイテムが登場しました!
それが、手づくりの「お手振り旗」。
お客様でも「ご自由にお使い下さい★」とのことなので、旅の思い出に、いざ「ひと振り」!
さっそくわたくしもやってみましたぞ。向こうからも手を振ってくれる方がおられて、なんとなくうれしいものですな。
宇奈月温泉は「美肌の湯」
宇奈月温泉のお湯を一言で言い表すと・・・? 富山国際大学に源泉(黒薙)のお湯を持ちこんで分析してもらったところ、結果は「美肌の湯」。お肌にやさしい成分で、美肌効果バツグンの優れた泉質であるとお墨付きをいただきました。
弱アルカリ性で刺激が少なく、デトックス効果のある炭酸ガスを含み、保湿性も高い、ということで、「お肌つべつべ」になる温泉だということが、科学的にも証明されたのです。ホテル黒部では、大浴場はもちろんのこと、お部屋(客室)のお風呂も源泉のお湯を使用されているそうです。
宇奈月温泉街でも最大級の広さがある大浴場は、男湯は直線的なのに対して、女湯は曲線をモチーフにされていて、雰囲気を異にしています。さらに、女湯にはゴージャスな特別ルームが・・・。じぃには入れませんので、女性の方だけのお楽しみです。
露天風呂の横には、ちょうど桜が咲いておりました。水面に花びらが浮かんで、なかなか風情がありました。
映画の撮影も行われました
ホテル黒部では、2002年5月に「釣りバカ日誌13」のロケが行われました。決め手となったのは、やっぱり「トロッコ電車が見える」ということ。館内には、当時の様子などを紹介する特設コーナーもあります。ロケの際には撮影だけでなく、実際に西田敏行さん、鈴木京香さんなどがお泊まりになったとのことで、サインなども飾られています。
そして、「とっておきの場所があるんです」と案内されたのが、奥のレストラン。目の前に、宇奈月ダムが一望でき、ダムの向こうには湖面橋(赤い橋)も見えます。宇奈月ダムが見えるのも、ホテル黒部だけなのだそうです。今は桜が咲いていましたが、これからの新緑の季節もきっと目に鮮やかなのでしょうね。
〈温泉概要〉
泉質 弱アルカリ単純泉
効能 神経痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・痔症・疲労回復・美肌効果ほか
〈施設案内〉
大浴場・露天風呂(男女各1)
(2010年5月10日)