北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅のお隣にある黒部市地域観光ギャラリーは、富山県東部の各地に広がる大自然と文化の見所をテーマにした展示空間を持つユニークな施設ながですよ♪今回は、スタッフの柏原千滉さんに館内を案内していただきました。
まずは、2階の展示空間。こちらは立山黒部ジオパークに関する内容が中心となっとります。ジオパークというのは、地球や大地を表すGeo（ジオ）と公園（パーク）を組み合わせた造語で、大地を学ぶことができる場所のことをいうがです。
その立山黒部のジオパークを一望できるのが、観光ギャラリーの目玉ともいえる巨大ジオラマ『ダイナマップ』。3000ｍ級の北アルプスや、そこから流れ出る急流河川が作り出した黒部川扇状地、そして富山湾までの地形が、縮尺7千5百分の1、垂直比が1.5倍の精巧なジオラマになっとるがです。
上から見下ろすと、まるで雲の上から大地を見下ろしているかのよう。観光ギャラリーがある扇状地から宇奈月温泉へと向かうにつれて、徐々に山が険しくなり、黒薙温泉辺りからは、切り立った深いV字峡になっていく地形の変化を一目で見ることができます。
新幹線を下りて、そのまま黒部峡谷へ向かうがもいいですが、ぜひ現地に行く前にこのジオラマで旅路を辿ってみたってください。山や川の成り立ちや仕組みをインプットして現地に行けば、いま自分がどんな所を歩いてるか俯瞰(ふかん)で楽しむことができ、旅がより面白くなること間違いなしながです♪

展示の中で、特に子ども達に人気なのが『天然の生簀』。ブリやゲンゲ、紅ズワイガニなど、富山湾で獲れる海の幸をぬいぐるみで紹介しとります。
ぬいぐるみを持ち上げると、その重さにびっくり。本物と同じような重さを再現してあるがですよ！中でも一際目をひくのがブリのぬいぐるみ。「ブリは10kgからといわれますが、お子さんも持てるようにと8kgにしています」と、柏原さん。でも、2kgおまけしてあっても充分ずっしりした重さながです（笑）。また、重さだけでなく見た目でも人気ながです。ブリの一部が切り身になっとったり、カニの甲羅を開くとカニ味噌があったり。「かわいい〜」よりも、ついつい「美味しそう」と声をあげてしまいそうな見た目ながですよ！
さらにもう一つ、お子様連れの方におすすめなのが、今春オープンした半地下のキッズコーナー。塗り絵やブロック、絵本などが用意されたスペースで、電車の待ち時間に利用したり、休日のお出かけスポットとしてもおすすめながです。