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富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日の観光 旅の見所

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見て、触って、食べて感動!五感を刺激する滑川のホタルイカ

滑川に春を告げるホタルイカ

全身発光で青白い光を放つホタルイカ

毎年春(3月〜5月頃)になると、富山湾ではホタルイカが産卵のために深海から海岸近くまで押し寄せます。夜の海に神秘的な光を放つ姿は、今も昔もたくさんの人々を魅了し、春の訪れを告げる名物になっとるがです。
富山市から魚津市にかけての富山湾東部の海は「ホタルイカ群遊海面」と呼ばれ、その海面は国の天然記念物に指定されとります。
なかでも滑川市はホタルイカ漁が有名で、シーズンになると県内外から多くの観光客がホタルイカを一目見みようとやってくるがですよ。
今回は、ホタルイカを愛して止まない滑川市のホタルイカ・スポットを散策してきました。

じぃ:滑川の海はホタルイカだけではなく、深海魚が浮上してくるダイビングスポットもありますぞ。全国からダイバー達が集まってくるそうじゃ

ホタルイカ漁

ホタルイカ漁は毎年3月1日に解禁され、6月下旬頃まで行われとります。春の恵みを待ちわびた漁師さん達は、明け方頃に滑川漁港から沖合にある定置網へと漁船で向うがです。定置網は、漁港からでも仕掛けが肉眼で確認できるほどの場所にあるがです。一番遠い定置網でも20分程度。本当に近いがです!
さらに、漁港付近に深層水を汲み上げる施設があるがで、ホタルイカが生息している深海と同じ冷たい水が使えるがです。これを掛けながら漁港へ戻るがで、鮮度を保ったまますぐに加工することができるがですよ。だから滑川で獲れるホタルイカは格別ながですね♪
ホタルイカは富山県だけではなく兵庫県や福井県などでも獲られます。漁獲量やと、富山県ではなく兵庫県が1番ながですって。それでも富山湾で獲れるホタルイカが有名ながには、鮮度がよい他にいくつかの理由があったがです。

滑川漁港に水揚げされた大量のホタルイカ

滑川(富山湾)のホタルイカが有名な理由

富山湾で獲られるホタルイカのほとんどは、産卵のために海面まで浮上したメスながだそうです。メスの体長は10cmほど。その体の中にはなんと約1万個の卵があるがだとか!オスはメスよりも体が小さく、深海でメスとの交接が終わるとそのまま死んでしまうといわれとるがです。ながで、富山湾で獲れるホタルイカは、ほぼ卵を持った体の大きいメスながですよ。
なぜ海面で産卵するかというと、普段生息している深海では水が冷たすぎて、卵のふ化に向かない環境ながです。それでメスは温かい海面まで浮上して産卵するがですって。そして温かい海水に体が堪えられなくなったら深海に戻り体力を回復させ、それからまた浮上し数回に分けて産卵するがです。母は強しながですね。

富山湾のホタルイカ漁では定置網が使われとるがですけど、奥の捕獲網へと誘導する網には、わらで作られた「わら網」を使っとるがです。このわら網、編み目がとっても大きいがですけど、ホタルイカにはわらが光って壁のように見えるがだそう。この性質を利用して、産卵を済ませたメスが深海へ戻る際、光る壁沿いを泳ぐように促し、沖合にある捕獲用の網へと入るようになっとるがです。編み目が大きいがで、なかにはすり抜けるホタルイカもおるがで、すべてのメスを捕獲することもなく、しかも一度産卵を済ませとるがで種族を絶やしてしまうこともないがですよ。
産卵にきたメスしか取らないこと、漁場が非常に近くて鮮度持ちがいいこと、ホタルイカに優しい漁法であることなどが、富山のホタルイカのブランド化に繋がっとるがですね。

ほたるいかミュージアムに展示してある「わら網」

姫: 富山県以外の地域では、ホタルイカは地引き網で捕獲しとるそうながです。沢山ホタルイカが獲れる一方で、オスや未成熟なものが獲れたり、引きずる網でホタルイカの体が傷付くこともあるがだそうです。

幻想的な光の虜に!ほたるいか海上観光

滑川市とホタルイカの関係は古く、明治40年頃にはすでにホタルイカ観光が始まっていたといわれとります。地引網や屋形船、桟橋観光と形を変えながら100年以上続いとるがです。ホタルイカ観光はその当時、漁業という産業を見に行っていた先進的な観光だったがです。
現在でも、漁業を見に行く「ほたるいか海上観光」が行われとって大人気ながですよ♪早朝、観光船に乗り込み滑川漁港を出発して、沖合にある定置網へ。実際にホタルイカが水揚げされとる様子を生で見ることが出来るツアーながです。漁師さん達がタモ網ですくい上げると、ホタルイカは興奮して青い光を一斉に放ちます。暗い海の中でホタルイカの大群が放つ青い光は幻想的で、いつまでも見ていたい不思議な光ながですよ。
ほたるいか海上観光の期間は4月上旬から5月上旬までの約1ヶ月で、定員は40名程。予約先は滑川市観光協会さんまで。非常に人気のあるツアーながで、予約はお早めに!!
※期間は変更になる可能性があります。詳しくは滑川市観光協会までお問い合わせください。

観光船とほたるいか漁船。漁が始まるのを今か今かと待つところ

姫:富山県以外の地域では、ホタルイカは底引き網で捕獲しているそうなが。沢山ホタルイカが獲れる一方で、未成熟なオスを獲ったり、引きずる網でホタルイカの体に傷が付いてしまうとか。漁場も遠いから鮮度も落ちてしまうそうながやって。

世界でも唯一の「ほたるいかミュージアム」

全身発光で青白い光を放つホタルイカ

ほたるいかミュージアムは、ホタルイカを見て、触ることができる世界でも唯一のミュージアムながです。ミュージアムギャラリーや展示ホールでは、ホタルイカの歴史から生態について非常に詳しく解説されとって、ここを回るだけで皆さんもホタルイカ博士になれること間違いなしながです!
水深333mから深層水を汲み上げた「深海不思議の泉」は、ホタルイカをはじめ、富山湾に生息するズワイガニやマコガレイなどが生きたまま展示してあって、自由に触ることができるタッチプールながです。
ホタルイカをそっと捕まえると、興奮して腕の発光器が青く光ったり、ピューッと水鉄砲のように水を吹き出して抵抗されるがです!ずっと触っとりたいがですけど、深層水の水温は5度…冷たすぎて長いこと手を浸けとられんがです。ホタルイカはこんな冷たい海水の中で生きとることも体感できるがですよ。

ホタルイカやズワイガニを触れるタッチプール

ライブシアターでは発光ショーを開催。ホタルイカ漁に見立てた網の中に、活きたホタルイカが200匹程スタンバイしとるがです。真っ暗になったシアターの中で、刺激を受けたホタルイカが一斉に光り出し、陸上でも貴重な光を見ることができるがです(ホタルイカのシーズンが終わるとプランクトンの発光ショーに変わります)。
シーズン中は、早朝からスタッフさんが漁船に同行してホタルイカを獲りに行っとられます。ホタルイカは自分の吐いたスミで弱ってしまうがで、海水をかけてろ過しながら、慎重かつスピーディーにミュージアムへと運ばれるがです。ホタルイカは養殖や飼育ができない生き物。寿命は一年と短く、しかも産卵後なにもしなければ2〜3日で寿命が尽きてしまうがです。だから、生きたホタルイカを見られるがは春だけの貴重な体験ながですよ。

ホタルイカ漁の網に見立てた網の中には、200匹程のホタルイカがスタンバイ。運が良ければ全身発光を見るかも
ミュージアムと運ばれるホタルイカ。体が赤いのは鮮度がいい証拠!

旬のホタルイカに舌鼓♪

卵を持ったメスのホタルイカは、体が大きくワタも濃厚ながでとっても美味しいがですって♪ホタルイカを食べることが出来るお店は沢山あるがですけど、その中でもお勧めながは、ミュージアム2階にあるレストラン「光彩」さん、老舗鮮魚店の直営店「かじやばし」さん、保存料・化学調味料を一切使わないこだわりの「割烹あらき」さん、宿泊もできる割烹旅館の「海老源 海遊亭」さん。そしてお寿司を食べたいなら「福寿司」さん!
また、お土産にぴったりながは、ほたるいかミュージアムに隣接する売店の「カネツル砂子商店」さんのほたるいかの活漬け。生きたままのホタルイカを無添加醤油に漬け込んだもので、お刺身のような食感を楽しめる大人の味ながよ。生ものがちょっと苦手な方には、同じ場所にある「みちcafé wave 」さんのほたるいかバーガーや一匹丸々揚げたフライはいかが♪
ぜひ旬のホタルイカを滑川で味わってみたってください!!

生とボイルのホタルイカの握りを食べ比べ♪
人気のご当地バーガーとジューシーなホタルイカとカリカリ衣がマッチしたフライ!

太陽:地元の小中学校では、給食にホタルイカの献立があるがやと!うらやまし〜!!

【滑川市観光協会】
富山県滑川市中川原410
TEL 076-476-9200/FAX 076-476-9201
休業日 年末年始、1月 最終月曜日から3日間
営業時間 9:00~17:00
ホームページ http://namerikawa-kankou.jp/
Facebook 滑川市観光協会のFacebookページへ

【ほたるいか海上観光】
※H29年のほたるいか海上観光は終了いたしました。
詳しくはホームページにてご確認ください。
ホームページ http://namerikawa-kankou.jp/hotaruika/index.html

【ほたるいかミュージアム】
富山県滑川市中川原410
TEL 076-476-9300/FAX 076-476-9301
休館日 6月1日~3月19日の毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、1月最終月曜日から3日間
営業時間 9:00~17:00(入館は閉館時間の30分前まで)
入館料 大人800円、小人400円(H29年3月18日〜5月31日)、
大人600円、小人300円(2017年6月1日〜翌年3月19日)
※発光ショーは、2017年3月18日から5月31日までは「活きたホタルイカの発光ショー」を行い、6月1日から翌年3月19日はLEDライトによるほたるいか発光イメージ、発光性プランクトン「龍宮ホタル」の発光ショーになります。
ホームページ http://hotaruikamuseum.com/
Facebook ほたるいかミュージアムのFacebookページへ

【滑川市観光協会とほたるいかミュージアムへのアクセス】
列車で/あいの風とやま鉄道滑川駅または、富山地方鉄道滑川駅下車、徒歩約8分
自動車で/北陸自動車道滑川ICから車で5km(約10分)
地図 GoogleMapで詳しくみる。

(2017年5月2日)