おいしいお魚がいっぱい!とれたて鮮魚を販売
それは冬のある日、まだ夜が明けぬ早朝・・・
菅:おはようございます!!
じぃ:・・・?? かわら版屋、こんな朝早くからどうされました? もしや城下に一大事でも!
菅:いいえ、そうではありません。今日は殿と姫を、生地にある魚の駅にご案内しようと思いまして。
じぃ:そうでございましたか。しかし、殿も姫も、まだおやすみ中でして・・・。
菅:わたくしも、ちょっと早く来すぎました。なにしろ、市場は朝が早くって。新鮮なお魚がたくさんありましたので、つい、気が急いてしまいました。
じぃ:ほう、今日はどのようなものがありましたか。
菅:はい、ベニズワイガニが並んでおりましたのと、マダラにアンコウ、ゲンゲ、ホウボウ、ヒラメにホタテもありました。新鮮な魚は城下の人々にも大人気で、毎日のように買いに来る者もいるとか。とれたてで、おいしいものばかりだそうですよ。
じぃ:それは、殿も姫もさぞお喜びになるでしょうなぁ。
菅:それでは、お二人がお目覚めになってから・・・またあとで出直します。
【AM 11:00】
舌山の菅に案内され、殿と姫は魚の駅「生地」のとれたて館にやって来ました。
市姫:さかな、さかな、さかな~♪
太陽の守:おお、あの魚はまだ動いておるぞ!!
市姫:カニじゃ~♪
魚屋:いらっしゃいませ!!
太陽の守:たくさんあって、目移りするのう。どれもうまそうじゃ。
魚屋:さっすが、お目が高い! 今日は何にいたしましょうか。
菅:やはり、旬のものがよいでしょうな。
魚屋:それなら、ここ、生地の浜に水揚げされた地元の魚がイチバンやちゃ。生地の海は、海底が急に深くなっとるから、漁場が近くて、とってきた魚をすぐ、店に出すことができるがよ。
菅:新鮮さはお墨付きです。
魚屋:こうやって売っとるがも、実は、商人じゃなくて、漁師ながよ。とってきたもんが売るがだから、間違いないちゃ。
太陽の守:ここでは、魚のこと、漁法のこと、食べ方なども教えてくれるからのう。
魚屋:自分らがとってきた魚を、おいしく食べてもらいたいと思ったら、つい、話にも熱が入ってしまうがです。
市姫:お魚は、お刺身にしたり、焼いたり、煮たり・・・でも、わたくしは自分でしたことがありませぬ。
魚屋:姫さま、それはもったいない。自分でやってみられたら、もっと楽しく、おいしく食べられますよ。となりのできたて館では、七輪で、お魚を焼いて食べることができます。いっぺん行ってみられませ。