まうんてん
阿古屋野の坂を下りきった住宅団地内にある隠れた名店「まうんてん」。正直、かなり分かりづらい(?_?)ところにあるがですけど、行ったほうがいい!という噂を聞き、訪ねてみました。
「まうんてん」は平成18年(2006)にオープンしたレストラン。オーナーの住吉清一さんは和、洋、中と長年にわたり様々な料理の修業をしてこられ、”身体にいいもの”をモットーに、味はもちろん素材選びにこだわっておられるがです。人気メニューのひとつ、カレーには30種類以上のスパイスがブレンドされとって、作り始めてから完成まで3日かかるそうな…。手間ひまかけて作られたまうんてんのカレーはコクがあってまろやかでうんまいがです!!他のメニューもうんまくて、どれもお勧めと言われると次食べるときも困るちゃね~♪ 定番のメニューの他にも予約をすれば、夜だけでなくお昼でもコースが食べられるがですよ。黒部の山里で、こんな本格的な料理が食べられるとは驚きながですよ~♪
所在地 黒部市田家野2030-2
TEL/FAX 0765-57-2460
営業時間
11:30~14:30/17:00~20:00
定休日 火曜日
不思議なほら穴
山里を歩いていて見かけたことがある人もいるかもしれない不思議なほら穴。ちょっとした斜面とかに、大人が屈んで入って行けるぐらいの穴がところどころにあるがよ。外から眺めても真っ暗で、クマが出てくるかも!(@_@;)って心配してしまうけど、実はこれは「芋穴」といって、名前のとおりイモを保存しておく天然の貯蔵庫なが。冷蔵庫がない時代に考えられた貯蔵庫やけど、保存ができるだけでなく、芋穴にイモをしばらく入れておくことでおいしくなると言われとるがよ。だから、保存の技術が進んだ現在でも、芋穴を使い続けとるんやね。阿古屋野周辺ではこういった芋穴がいくつか残っとるがよ。
金山刃物店 村のかじやさん
まうんてんがある住宅地から北陸自動車道の下をくぐると、山に囲まれたのどかな田園風景が広がる場所に出るがです。そこに刃物の名匠・金山鉄夫さんの工房があるがよ。
金山さんは東京生まれで、15歳のときに鉋(かんな)鍛冶をしていたお父さんの仕事を継ぎ、更に良い刃物作りを求めて黒部に移ってこられたそうながです。鉋鍛冶の世界ではかなり有名な方やけど、最近では鉄を使った、花瓶や照明器具、小刀や小物を多く作っておられるがですって。工房の入り口には「村のかじや」とかかれた看板があって、包丁や農具を研いでもらいに近所の方が持って来られるがよ。錆だらけなうえに大きく欠けてしまった柄のない包丁でも、お客さんからすると思い入れのあるもので、捨てることもできない。金山さんはそんな包丁をあっという間に新品のように直してあげて、お客さんを喜ばせるがです!
「新しいことをするには新しい道具がいる。そのための新しい道具を考えるのが私の仕事。私のことを名人という人もいるけれど、私の場合は『迷人』。迷って迷ってその人に合った道具を作る。」とおっしゃる金山さん。錆びたうえに欠けてしまった包丁では、たとえ家庭料理であっても、今まで以上のものは作れない。だけど、包丁が切れるようになったら、新しい料理にチャレンジしてみたくなるかもしれんがです。道具を作る人は道具を使う人のことを本当によく考えておられるがですね。
鍛冶場を見る機会ってなかなかないけど、黒部の里山に名工として知られる職人さんがおられるって誇らしく思うがです。ぜひ訪ねてみたってください。
所在地 黒部市田家野626-6
TEL 0765-54-2046
旅した日:7月中旬 晴れた日
所要時間:4時間
(2012年8月24日)