完熟がおいしさの決め手
魚津のりんごの特徴は、なんと言ってもその甘さ! 県外のりんごに比べて糖度が高く、しっかりとした甘みがあるがです。主力品種は「ふじ」ながですけど、そのほかにも「秋映(あきばえ)」や「つがる」など数種類が栽培されとり、8月から12月にかけて収穫されるがですって♪
魚津は、りんごの生産地としては南方に位置しとるがで「暖地(だんち)りんご」とも呼ばれ、その暖かい気候を活かし、じっくりとりんごが完熟になるのを待って収穫するがです。「ふじ」は晩生の品種ながで、収穫の最盛期は11月から12月。青森など寒冷地のりんごは、凍結を防ぐため早々に収穫を終えてしまうがですけど、魚津では十分に熟しきるまで木に実らせておくことができるがです◎ これが魚津りんごのおいしさの決め手になっとるがですよ~☆
りんご大好き☆
たくさんなっとるが
ですね~!!
りんご栽培100年の歴史
魚津には加積、西布施、上野方の3つのりんごの産地があるがですけど、中でも加積地区の歴史は最も長く、明治38年(1905)に栽培が始まりました。砂質で水持ちが悪く、米づくりに不向きな土地柄だったがで、加積村(現・魚津市加積地区)の富居(ふごう)太次郎氏がりんご栽培を始められたそうながです。たゆまぬ努力の甲斐もあって生産技術が向上し、適さないと思われとった気候条件も合うことがわかって、やがて加積地区ではりんごが広く栽培されるようになったがですよ。昭和12年(1937)には生産者組織として「加積りんご組合」が設立され、定期的に講習会を開催するなど、地域を挙げておいしいりんごづくりのため活動を続けとられるがです!!
かつては富山のりんごといえば魚津のりんご、しかも「加積りんご」と決まっとりました。まさにりんご栽培のパイオニア☆ 数々の困難を乗り越えて、りんごづくりの伝統を受け継いでこられたがです。
先人たちの苦労と、農家のみなさんの努力のおかげで、おいしいりんごが食べられるがじゃのぅ。
りんご農家の1年
1月、まだ雪の降るなかで剪定(整枝)作業が始まります。毎年安定して、おいしいりんごを作るための大事な作業で、木の勢いやバランスを見ながら、実のなる姿を想像して枝を切っていくがです。長年の経験と努力に培われた技術や観察力を必要とする難しい作業ながです。慎重に、しかも春の芽吹きに遅れないように、3月まで剪定作業が行われます。
春にりんごの花が咲くと、今度は摘花作業です。木のエネルギーを消耗させないように、手早く余分な花を摘んでいくがです。実ができ始めてからも数回の摘果を行い、最終的にりんごの木1本あたり、600個ほどの実がなるようにされるがです。その間に防除なども行いながら、早い品種は8月中旬ごろから、主力品種の「ふじ」は11月10日ごろから収穫がはじまり、それが12月下旬まで続くがです。そうやってあっという間に一年がめぐっていくがですって!
太陽の恵みがおいしいりんごをつくる
魚津りんごは「無袋(むたい)栽培」。りんごの実に袋をかけず、たくさんおひさまの光が当たるようにします。また、「りんごのおいしさは葉っぱがつくる。」と言われるほど、葉っぱにおひさまの光が当たることも重要なポイント。葉っぱを健全に保つことで、りんごは豊かな甘みを蓄え、ますますおいしくなっていくがです☆
平成20年(2008)には、「加積りんご」が地域団体商標(地域ブランド)に登録されました。生産量に限りがあるため流通量は少なく、ほとんどが農家の庭先での直売。農家のみなさんが心をこめ、手をかけ、大事に育てられたりんごは宝石みたいに輝いて、その味は恋してしまいそうなほど(*^-^*) 毎年、わざわざ買いにこられるお客さんが多いというのも、うなずけるがです。
旬のうんまいもんも旅の見所!! まだ食べたことがないという方、今年はぜひ魚津りんごのおいしさを味わってみてください!
りんごがますます可愛く見えてくるがです☆大事に味わってたべんなんちゃ!
加積りんご組合の伊東仁志組合長、JAうおづの守内宏尚さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
【魚津りんごのお問い合わせ】
JAうおづ 営農・経済センター
TEL. 0765-24-9923
※黒部藩では販売しておりません。
【加積りんごを使ったお菓子】
加積りんごを使った美味しいお菓子なら、ご当地調査隊の「幸せを届ける♪「ぱてぃしえ・のっき」のフランス菓子 」をチェック!!
(2011年10月21日)