※2015.09.11追記
2015.4月のYKKセンターパークのリニューアルに伴い、展示など一部内容が異なることがございます。ご了承ください。
広い工場にたくさんの機械
YKK50ビルの展示室から出てくると、吹き抜けのロビーが。ここには、吉田忠雄氏をはじめ、YKKの創業に大きな力となった方たちの姿を伝える、「五人の像」があります。アトリウム前のロータリーには、ファクトリーツアーのバスが待っていました。さっそく乗り込み出発です。
車中ではビデオが流れ、このバスの中でしか見られないキャラクターが、いろいろ説明してくれます。ところどころにある関所のような門も、運転手さんが窓からかざす通行証でぱっと開きます。
ガラス張りの工場に沿ってバスの通路があり、バスに乗ったまま、YKKのファスナー工程を見ることができました。広い工場、見渡す限り機械が並んでいます。回転灯の色が機械の状態を示しているそうです。工場内で働く人たちの動きもきびきびとして、まぶしいです。
ものづくりの現場を目の当たりに
染色工場では、バスから降りて、実際に工場のなかに入りました。アイロンのような、クリーニング屋さんのような匂いは、やっぱり繊維を扱う工場ならでは。人影はほとんどありません。ロットの大小に応じて機械も大きいものと小さいものがあり、大きい機械では一度に16,000メートルものファスナーを染色することができるそうです。
建材の工場では、なんと、バスごと工場のなかへ。高い天井から、長い金属の棒がクレーンで吊り下げられているのが見えます。工場と工場をつなぐ渡り廊下では、ロボットが物を運んで行き来しているとか。ロボットごとに、流れるメロディーが違うというお話を聞くと、それぞれ個性があるようで、かわいいですね。
さて、バスツアーの途中、「窓の外をご覧ください」と言われて見えたのは、お魚!? 水槽にお魚が数匹泳いでいます。
ここは浄水施設の前。このお魚は、もちろん観賞用などではなく、ろ過した水がきれいかどうかを確認するために飼育されているのです。各工場からの配管がこの浄水施設につながっていて、豊かな自然環境を守るため、厳しいチェックが行われています。
「環境」という大きなテーマにも、しっかりと取り組んでおられます。
現場の雰囲気に圧倒されるのう。
YKKの歴史を伝える丸屋根展示館
大きな工場がどこまでも並んでいる敷地内は緑も多く、従業員の方たちの休憩スペースとして、芝生の広場にベンチも置いてあり、公園のよう。人を大切に思い、はたらく環境を整えることにも力を注いでおられることがよく分かります。
約30分のバスツアーを終え、降りたところは「丸屋根展示館」の前。先程のYKK50ビルから道をはさんだ向かい側にあります。YKKの一番古い工場を展示館にされたものだそうです。
入っていくと・・・建材について、原材料について、ファスナーについて、その技術開発の歴史がとても詳しく紹介されています。ひとつひとつ、ていねいな解説が興味深く、じっくり見ていると、あっという間に時間が経ってしまいます。YKKの歴史そのもの、しかも誰でも見学できるなんて、素晴らしい!