※2015.09.11追記
2015.4月のYKKセンターパークのリニューアルに伴い、展示など一部内容が異なることがございます。ご了承ください。
工場敷地の一部を公園に。
黒部にある世界企業、YKK。ファスナーメーカーとして有名ですが、実際にどんなふうに製品がつくられているか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。近ごろ、モノづくりの現場を訪ねる社会見学、いわゆる「産業観光」の人気が高まっていますが、YKKでは、2006年から富山県内でもいち早く産業観光に取り組み、工場見学や展示館の整備を順次進めてきました。
2008年には一般開放区域を「YKKセンターパーク」としてオープン。敷地の「一部」と聞いていたのですが・・・ものすごく広い! 面積約76,600平方メートルというのは、国立競技場(71,943平方メートル)よりも広く、アルペンスタジアム(富山市民球場)のグラウンド面積の5.4倍! それでも黒部工場全体の面積の7パーセントぐらいというから驚きです。芝生の広場に、洗練された大きな建物の数々。そしてゆったりとした眺めのいいカフェ。さすが世界のYKKです。
広い公園は、桜井城の庭にも負けないほど立派なものじゃ。
うわさには聞いとったけど、ほんとにすごいところながですぅ。
初めての入園にドキドキ。
YKKの入場門のところにある「ビジターセンター」で入園パスをもらい、まずは右手に見えるYKK50ビルへ向かいます。厳しいチェックがあるのかと思いきや、意外とすんなり入れました。それにしても、どの建物も近未来的でステキです。親切なピクトグラム(案内表示)もたくさんあって、世界から、いろいろな方がこの黒部事業所にいらっしゃるんだろうな・・・などと思いつつ、50ビルの正面入口に到着。
エントランス通路の正面に見える青い空のイメージが、グローバルな広がりを感じさせます。YKK50ビルは、1984年に創業50周年を記念して建てられたもので、YKKグループの中枢施設とも言えます。2006年に大規模な改修が行われ、外観はそのままに、未来のオフィスビルとして生まれ変わりました。すっきりとしたデザインは、さながら研究施設のよう。なんだか足を踏み入れるのも緊張します。
展示ホールで楽しく学ぶ。
50ビルの中に入ると、そこにはさまざまな展示物が並んでいました。入る前の、敷居の高い印象とはうらはらに、おもしろそうなものがたくさんあります。YKKの二本柱である、ファスナーと建材。それぞれの材料や製造工程について、楽しく、わかりやすく展示してあり、遊びながら学ぶことができます。
大きなファスナーの模型や、カラフルな製品の見本。映像での解説も多く、タッチパネルの画面で、さまざまな組み合わせを試してみたり、動かしてみたりすることもできます。眺めるだけの展示物よりも、実際に触れることができると、理解度も断然アップしますよね。
ついつい、時の経つのも忘れて、いろいろなもので遊んでしまいました。高度なファスニング技術を活かした輸送用タンクや防護服などの商品群に、感心することしきり。往年のテレビコマーシャルを視聴できるコーナーなどもあり、お子さまだけでなく、大人も楽しめる内容です。