【PM 12:15 遊歩道へ】
しばらく休んで息を整え、乗船所からさらに奥の遊歩道へ。カンパ谷のつり橋を渡ります。
菅:旅の者たちは、ダムを眺めるとすぐ黒部湖駅から立山へ上がってしまいます。しかしこの時期・・・いや、春も夏もこの先の遊歩道は見事でございます!
最初のところだけ急な坂でしたが、あとはわりと楽な道です。
ちいさい滝だ!せせらぎに心洗われます。
じぃ:ほほぅ、これは何とも愛らしい。さらさらと気持ちの良い音じゃ。ぅおっほん!
従B:京黒さまは俳句が趣味ですか!?
じぃ:う、うむ・・・、まぁ、あまりうまくはないがの・・・。
従A:いえいえ!そんなことはございません!! とってもお上手です。
じぃ:そ、そうかの! ふふ!
従A:・・・。
気分は写真家♪
なんでも芸術的に撮れます。
木漏れ日、静寂、落ち葉、鳥の声・・・。
カメラ女子には是非行っていただきたい。
従A:舌山の菅よ、この道を15分ほど歩いておるが、この道はどこまで続くのだ。
菅:へい、ガルベにお乗りいただいたときUターンするところで見ました「ロッジくろよん」まで続きます。そちらまで行くと往復1時間かかります。
じぃ:そ、そんなには・・・のぅ・・・。足が・・・。
従B:では、このあたりで引き返しますか?
じぃ:そうじゃの、なかなか素晴らしい道であった。ダムは人がいっぱいおるが・・・。皆の者がここを知らぬのはもったいないのう。
従B:春や夏にも来たいです!
かくれた癒しスポットです。ここを通らずしてすぐケーブルカーに乗ってしまうなんてもったいない!まだあまり知られていないおすすめの道。
のんびり黒部湖の風景を独占。時間さえ許せば、ちょっと足を延ばして湖畔を散策すべし。
出発!
じぃ:やれやれ、すこし休みをとるかの。
菅:案内所の中へ入りましょう。
従B:ほほぅ、お若い女性スタッフの方もいらっしゃるのですなぁ。
菅:こちらはもう、ガルベの免許も取っていらっしゃる方ですよ。
じぃ:なんと! あっぱれじゃあ!!
従A:これは恐れ入った!
壁に手作りの散策マップが。たった今行ってきた湖畔遊歩道について。あのミニ滝の水は飲めるということを知る。あぁ、惜しいことした。
スタッフの方がいろいろ親切に教えてくれるので、とっておき情報が聞けるチャーンス!(お仕事の邪魔はしないように気をつけましょう♪)
じぃ:のう、ガルベの乗り場に行く階段は正確には何段あるのじゃ? ようのぼったぞ。
従B:はは! 本当ですよ。
ガルベスタッフ:今日は・・・150段ほどです。
従A:ん?ん?・・・今日?
ガルベスタッフ:そうですね。日によって変わりますね。
じぃ:・・・あぁ、なるほど!
従A:!! はいはい、そうですね、確かに。
従B:・・・?? 何を申しておるのじゃ?
ガルベスタッフ:ダムの水位が変われば、ガルベの階段の数も変わるんです。
従A:そういうことだ。
じぃ:おもしろいのぅ。
ガルベスタッフ:雨が降ったり、雪どけの時期だったりで水位が上がれば階段の数は減り、水位が下がれば段数は増えます。
従B:そうか!! ・・・その通りです。
ガルベスタッフ:私が知っているなかで、少ないときは30段くらいのときがありました。
じぃ:それはうらやましい。
従A:では、多いときは?
ガルベスタッフ:う~ん、180段くらいですか。
じぃ:今日は150段・・・。数日前、台風だった割に結構多いですな。
ガルベスタッフ:雪どけが一番多い夏の頃が、水位が高いです。
従B:秋は雪がありませんからね。
ガルベスタッフ:ガルベというのは、「黒部」の語源になった言葉で、アイヌ語で「魔の川」という意味の「ガルッベ」や「ガルベッツ」等を元にしています(諸説あるうちのひとつ)。今の遊覧船は2代目ですが、初代は2階建てのとっても大きな船だったんですよ。この案内所には、当時の資料や写真、初代船の船長の制服が飾ってあります。
じぃ:先日のような台風の日などはどうしておるのじゃ。
ガルベスタッフ:ん~、普通に来てますよ。雪の日なんかは雪かきで大半が過ぎます。
従A:ほほう。雪の量は平野とは比べ物にならんでしょうな。
案内所の向かいにある巣箱。このあたりには野鳥も多く生息してます。春にはうぐいすの鳴く声も聞かれるとか。最近出入りしているのは・・・や、やまね?鳥じゃない・・・ネズミですか・・・。夜行性なので、あまり姿を見せませんが、運がよければ巣箱から顔を出すかも。
菅:さあさ、京黒さま、そろそろ次へ参りましょう。
じぃ:そうじゃの、ながながとありがとうのぅ。
ガルベスタッフ:いえいえ。
じぃ:そうじゃ、なにかおすすめのおみやげはあるかの?
ガルベスタッフ:売れ筋はハンカチでしょうか。あと、このお茶はこのガルベ案内所の限定です。
従A:ほほう、限定ですか。私は限定品が大好きです!
じぃ:ちょうど良い、姫さまは紅茶が大好きでいらっしゃる。
従B:京黒さま、殿には?
じぃ:殿には甘いものじゃ。とにかく甘いものに目がないのじゃ。
ガルベの案内所のみで販売している紅茶。その名も「ガルベっ茶」。実はあと2か所、限定紅茶があるとのこと。さがしましょ♪
黒部湖駅はケーブルカーの駅。この駅にしかない紅茶を探したものの、売り切れていて発見ならず。残念・・・。聞き込みにより、ブルーベリーフレーバーだという情報を得る。後ろ髪をひかれつつ駅を後にしました。