【AM 10:30 黒部ダムに到着!】
「黒部ダム」に着いた日は、このうえない上天気。
まず目に入ったのは色づく山なみで、紅葉がピークを迎えていました。遠く立山連峰は雪をいただき、その眺めはとても美しく、口では言い表せないほどでした。
湖面は深い緑色。台風が通過した後ということもあり濁っていますが、普段はもっときれいな澄んだエメラルドグリーンをしているそうです。
この日の水位は156メートル。春から夏にかけて徐々に水位が上がります。山からの雪どけ水があるためです。
黒部ダム建設の殉職者慰霊碑に手を合わせ、世紀の難工事に思いを馳せます。
じぃ:・・・殿、やりましたぞ! 黒部ダムの何と素晴らしいことか。じぃは感動で・・・うぅ、言葉が出ませぬ。
菅:京黒さまは運が良い。ダムの虹が見られますよ。
ダムからの放水に虹がかかっていました。1秒間に15トンもの水がでているらしいのですが、目の当たりにするスケールの大きさにただただ言葉を失うばかり。ダム上の堰堤の上を歩いていると霧のようなシャワーが降ってきました。
【AM 11:30 ガルべ乗り場へ】
堰堤を渡り、遊覧船ガルベの乗り場へ。
若い衆は乗船所の石の階段を軽快に下り、船内へ。じぃも、思いのほか軽やかな足取り。
椅子席もありますが、景色を満喫するならデッキの上がオススメ。
波がないので、船酔いの心配もありません。
従A:ダムは何と広いのでしょうか!
従B:山々の何と雄大な景色でしょう。
じぃ:このように素晴らしい景色が望める乗り物なら、ぜひ殿や姫さまにもお乗りいただきたいのぅ。
どこを眺めても最高の景色。10月中旬が紅葉のピーク。湖畔にはブナの木が多いので、山々が黄色く色づいています。
ロッジの小屋を確認したあたりで遊覧船はUターン。
じぃ:この先に黒部の本当の源流があるのか・・・。
菅:その先にたどりついた者は・・・本当に少ないでしょう。
じぃ:黒部にはまだまだ神秘の部分があるのじゃなぁ。
従B:舌山の菅よ、ダムに生きものはおるのか?
菅:サルやクマがおりますよ。ネズミ等もいるようでございます。たまにカモシカが出てきたりもします。雨が近いと姿を現すようですね。
従A:うんうん。
菅:・・・ただ、あちらで感動なさっている京黒さまには言いづらいのですが、小熊がダムで溺れることもあるそうです。
従A:う~ん、それはいたたまれないのう。
従B:京黒さまには黙っておこうぞ。
30分の周遊を終え、無事帰着。しかし、ここに思わぬ難関が・・・。
150段の階段を、上がろうと・・・上がれな~い!息切れが・・・足が・・・。黒部ダムが出来たときからある古い階段なので1段1段が高い。
踊り場にベンチがある有難さ。思わず座り込んでしまいました。
(後にガルベスタッフより聞く衝撃の階段〔怪談!?〕情報が!)
じぃ:むぅ~、すまぬがわしはゆっくり上がらしてくれぃ。
従A:京黒さま、私がおんぶをいたしましょうか?
じぃ:な、なにを申すか! そこまで年寄りではないわい!! ゆっくりなら上がれるがいちゃ!!