【AM 6:30 黒部を出発】
夜明けとともに出発しました。北陸道を海沿いに新潟方面へ進みます。黒部川の橋を渡る。入善の風車がはるか遠くに見えます。
途中立ち寄った名立谷浜SA(下り線)。山の景色もキレイですが、足元を見てみると・・・
じぃ:近隣在郷を一望できる絵地図でございますか。しかし・・・見る限りダムのようなものはなさそうじゃ。
ふむ・・・何であろう、この一本の線は?
黒部、入善、朝日・・・。
なるほど、今通ってきた北陸道をたどることができるのだな。となると、今いるのは・・・?
ここじゃ!
(さて、問題! このタイルはどこにあるでしょう? 行って探してみてくださいね♪ ヒントは下の写真。)
ヒントにしてはやさしすぎますかの? では、先を急ぎまする。
上越JCTから上信越道へ入り、南下。山が深くなるにつれ、だんだん雲行きが怪しくなってきました。
じぃ:殿、姫さま・・・、じぃは・・・生きて帰れぬやもしれませぬ。
従A:京黒さま、いかがなされますか? ・・・旅はもう・・・続けられぬやも。
じぃ:何を言うか! わたくしは殿とお約束したのじゃ! 必ずや「黒部ダム」の在り処を見つけると! いざ~、まいるぞ~!!
従A・B:は、ははぁ~!!
しばらく行くと霧も晴れてきました。ひと安心です。
長野ICで下りて車で1時間あまり。なんとか扇沢駅に到着しました。
この駅から黒部ダムまで、あと少し。
灰色の大きな乗り物(トロリーバス)が列をなして民を運んでおりました。
トロリーバス。バスだけど電車。電気で動いてます。
じぃ:・・・見たことないのう。
従A:タイヤは付いておりますが、電気で走るとは!
従B:一見するとバス・・・なのに電車とは!
じぃ:日本ではここにしかないとは! 素晴らしい!!
従A:京黒さま、これぞまさに「ECO」でございまするなぁ。
【AM 10:00】
出発!
従A:京黒さま、このトロリー、えらい(すごく)静かでございます。
従B:しかし、意外とスピードは出ているようでございます。
従A:京黒さま、我々は本当にダムにたどりつけるのでしょうか?
従B:もしや! 我々はワナにはめられているのでは~!!
じぃ:なんと~!!!
宇奈月京黒と従者たちが不安に思ったとき、一人の男が現れた。
その心配はないがです。(心配はないよ!)
従A・B:な、何やつ!!
じぃ:そなたは・・・!
謎の人物:はじめまして。京黒さま、私はかわら版屋の、舌山の菅(かん)と申します。
じぃ:舌山といえば、桜井城の城下ではないか。
菅:へい。お城の京黒さまが、秘密の命を受け旅に出たと聞きまして、これはスクープだと思い先回りしたがです。
従B:・・・さすがはかわら版屋、情報と行動が早い。
菅:京黒さま、ぜひ私に独占同行取材をさせてください! 私は一度黒部ダムに行っておりますし、ダムで働くスタッフとコンタクトをとっております。
従A:なんとそなた、ダムへ行ったことがあるがけ(あるんですか)!
じぃ:それは頼もしい!! わしは殿のために、なんとしても黒部ダムへ行かねばならぬ! 舌山の菅よ、案内を頼む!
菅:へい! おまかせください。
こうして一行に頼もしい仲間が増えたのでした。
黒部ダム駅で降車。
歩いて駅から地下通路を抜けると、視界が開け、緑色の湖面が!