優勝は、「柱くぐり」のおかげ!?
平成18年(2006)のこと。大家庄スマイルは第12回ジャパンカップビーチ選手権大会へ出場するため奈良県へと向かわれたがです。
その道中、せっかく奈良まで来たからと、皆さんは東大寺に立ち寄られました。そこには「くぐり抜けるとご利益がある」という穴の空いた柱があり、チームを代表して広田さんが柱くぐりに挑戦されることになったがです。ところが、真ん中まで進んだところで、全く前に進めなくなってしまったそう!慌てる広田さんへ、声を掛けたのはエースアタッカーの藤井弘子さんでした。「京子さん、私達ビーチして帰ってくるから。それまで2日間、昼夜飯なしでこの穴の中におったら、あなた抜けられるわよ」。それを聞いた広田さんは、慌てて体を動かして、なんとか柱をくぐり抜けることができたがです。
「その甲斐あってか、大会で優勝できたがよ(笑)」。
てっきり白熱した試合のお話が聞けるかと思いきや・・・「苦難がそこで厄払いできた」「ご利益があったのよ」と、思い出話に花が咲くがです♪この雰囲気の良さが、チームワークの秘訣にもなっとるがですね。
長く続ける秘訣は
取材中、常に笑いと冗談が絶えない大家庄スマイルの皆さん。
「ビーチのおかげでストレス解消できるから。ボールを叩いてスッキリして家に帰る(笑)」とおっしゃるのは、中国上海から朝日町にお嫁に来られた川瀬チイさん。チームに入った当初は、日本語もままならない状態でやっていけるか不安だったそうながです。けれども、メンバーの皆さんが「いらっしゃい、いらっしゃい!」と、やさしく迎え入れてくださり、あっという間に20年が過ぎたと言われるがです。
また、大家庄スマイルには30年以上ビーチボールを続けていらっしゃる方が少なくないがですけど、それには女性ならではの理由があるがです。
右井さん曰く、「練習は夜9時30分まで。わたしとこは、その後が凄いが♪」だそう。練習後、皆さん時間が許す限りお喋りに花を咲かせるそうで、家族やご近所さんにも相談しづらいことでも、「メンバーなら気軽に話すことができるが」と、松田幹子さんはおっしゃいます。
ビーチボールの話はもちろん、子育ての相談から漬物の漬け方まで、なんでも話せる仲だから、こんなに長くビーチボールを続けとられるがだそう。ながで、ビーチの練習に出られない日が続くと、顔がイガイガ(険悪)になって、家族から「ビーチに行かんからそんな顔になるんやろ」と、言われるくらいながですって!
皆さんにとって、ビーチボールは競技としてはもちろんのこと、心と身体のリフレッシュに欠かせない存在になっとるがですね。
今年の11月に開催される「ねんりんピック富山2018」に、富山県代表としてチームから広田さんと藤井さんが出場されます。大会では初開催種目となったビーチボール。もちろん会場は朝日町で行われるがです!ぜひ、皆さん応援に来られませ〜!
【大家庄スマイル】
練習会場:大家庄華遊館
練習は、火曜・金曜の週2回。PM7時45分から9時30分まで行われています。
【ねんりんピック富山2018】
開催日:2018年11月3日(土)〜6日(火)
ビーチボール競技会場:朝日町文化体育センター(サンリーナ)
所在地:富山県下新川郡朝日町越306番地
(2018年8月9日)