好奇心とフットワークで、出会いを求めて全国へ
そのために山崎さんが実践しとられるのが、人との出会い、きずなを大切にすること。取引先やお客さんとのコミュニケーションを密にするのはもちろん、花の会のシンポジウムや桜学会に参加して専門家と交流したり、先進地の事例から学んだりして、人と情報のネットワークをいつも最新にしています。
また、年に一度はふらりと気ままな旅に出かけて、各地の篤農家と知り合い、刺激やアイデアをもらうがだそうです。
チューリップとともに生産しているお米のPRに、10年ほど前から始めた「稲作アート」も、そうした成果の一つです。田んぼをキャンバスに見立てて、赤米や黒米、コシヒカリなどを混植して絵を描くというもので、原画を県内外の子どもたちやアーティストに依頼したり、収穫したお米を「アート米」と名付けて販売するなど、常に話題を提供することで、「応援してくれる人」とのきずなを繋ぎ、深めておられるがです。
花咲かおじさんの、ふるさとに架ける夢
舟川べりや稲作アートの活動で、地域の活性化に貢献したとして「富山県農村文化賞」も受賞された山崎さんですが、「どちらも遊び心で始めたこと。この地に居られたからできたし、皆さんの協力があったからできたことです。地域の方々や仲間に感謝したい」と、謙虚に語られます。
「春の四重奏」の成功を受けて、町では冬のイルミネーションを実施。今年の夏には、山崎さん発案による彼岸花の本格的な栽培も始まります。舟川べりが一年を通じた見どころになり、そして新川各地に舟川のようなユニークな花の名所ができれば、周遊する観光客が増えて、飲食、おみやげ、宿泊など、地域全体が賑わうちゃね。「北陸新幹線の沿線や黒部宇奈月温泉駅のまわりにも、菜の花やそばの花畑を育てて、訪れる人へのおもてなしにしてはどうだろう…」と、山崎さんの夢は膨らむばかりながです。
花のある風景で、見る人の人生にひとときの幸せをプレゼントする山崎さんは、たとえるなら「ふるさとの花咲かおじさん」ながですかね♪
「そこなち(そこの家)の親父、変わっとったな。好きなことやっとったな、と言われれば本望ながです」と笑う花咲かおじさん。これからもお元気で大輪の夢を叶えたってくださいね!
(有)チュリストやまざき
939-0729
富山県下新川郡朝日町舟川新447
TEL 0765-82-2302
※桜の見頃、交通アクセスなどは朝日町役場
(TEL 0765−83−1100)までお問い合わせください。
※あさひ舟川「春の四重奏」の公式Facebook
(https://www.facebook.com/AsahiSakuraConcerto/)
(2016年4月1日)