いろんな鉄道車両に使われている気密ゴム
北星ゴム工業さんの気密ゴムは、車両製造メーカーを通してJR東日本の「E系」車両をはじめ、JR西日本やJR東海、JR九州など、ほぼ全ての新幹線車両に使用されとるがです。今後、新幹線に乗られる際は、時速260kmものスピードで走る車両の気圧や温度が安定して保たれているという凄さを、ぜひ体感して頂きたいがです。
また、新幹線だけではなく、北星ゴム工業さんの気密ゴムは特急「はくたか」や「しらさぎ」、「サンダーバード」にも使用されています。海外ではシンガポールやニューヨークの地下鉄をはじめ、ロンドンからドーバー海峡トンネルの入口にあるケント県フォークストン間を結ぶ高速新線「CTRL」でも採用。さらにイギリス全土に展開する都市間高速鉄道計画「IEP」にも、やはり車両製造メーカーを通して採用されるがだそう。地元黒部の技術が、いろんな国の鉄道を支えとるのって嬉しいちゃね♪
黒部以外でも富山県内の技術は北陸新幹線に採用されており、新光硝子工業㈱(砺波市)のフロントで使われる「曲げガラス」や㈱不二越(富山市)のベアリングなどがあります。気付かないところで、いろんな技術が活用されとるがです(^ー^)
社会や生活シーンでも役立っているゴム製品
新幹線をはじめ多くの鉄道で採用されている気密ゴムですが、北星ゴム工業さんにとってそれは、工業用ゴム製品の一部ながです。割合的には、車関係が全体の6割、住宅用建材関係が3割だそう。確かに車のドアにもゴム製品が使われていますし、ほかにもエンジン回りのホース類など多岐にわたります。また、住宅建材用ではガラスとサッシの間に使われているAT材(ゴムパッキン)などがあり、首都圏の鉄道の駅に見られる「シースルーエレベーター」にも北星ゴム工業さんのゴムが安全用として採用されています。
このように、ゴム製品は私達の生活の様々な場面で、安全性と快適性を高めるために使われとるがです。北陸新幹線でも、安全で快適な旅を支えてくれとるがで、安心して移動を楽しんだってくださいね☆
(2015年3月6日)