富山 黒部の観光情報サイト「黒部藩」

富山 黒部の観光情報サイト「黒部藩」

富山・黒部・宇奈月 観光がもっともっと楽しくなる情報サイト!

富山県は黒部から発信する食と観光のポータルサイト
黒部藩藩主こと、黒部太陽と個性豊かな仲間達とともに黒部の魅力を余すことなくお伝えします!

富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日のことを教えて、達人!黒部講座

富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日のことを教えて、達人!黒部講座

第32回 達人

「一億分の一の奇跡の出会いに感謝②」
丸山喜美子さん

(ウェディングデザイナー)

第32回 達人「一億分の一の奇跡の出会いに感謝②」丸山喜美子さん

ウェディングデザイナーへの道

ウェディングデザイナー 丸山喜美子さん

テレビで報道される芸能人の結婚式を見て、「入場する時にスポットライトを当ててほしい!」とか「もっと幻想的に現れたいわ!」等々、当時の設備や環境を考えると「そんな無茶な!」と言いたくなるような要望が出て始めたそうながです。
でも、「無理!できない!」と否定的なことを言うと、すかさずにお母様から「できないなんて絶対に言わない。どうやったらできるかを考えなさい!」と叱咤されたそう。
丸山さんは自分なりに工夫し、披露宴の演出のために自らが裏方に徹し、ドライアイスを用意してうちわで仰ぎ、照明を当ててお客さまが求めておられる「幻想的」なイメージを作りだしました。「私、美容師なのになんでここまでしなくちゃいけないんだろう。」って、疑問に感じることもあったそうながです。「でも、結婚式の後で、新郎新婦をはじめ、両家の親族からも『ありがとう!本当に良い結婚式だった!』と、感謝の言葉をもらうと、それまでの苦労があっという間に吹き飛んだの。本当に結婚式って素晴らしいなって、思う瞬間だった。」と丸山さんは語ります。

黒部太陽の守:美容師のお仕事の枠を超えて大切な一日をまるごとお手伝い。まさに、「ウェディングデザイナー」じゃ!

お嫁さんのことを真剣に考えてできたアイディアの数々

最近では毎年約300本の結婚式を手掛けておられる丸山さん。多くのお嫁さんに携わるうち、少しでも負担を軽くできないかと、丸山さんは様々な工夫を開発されます。
その一例を紹介すると・・・結婚式でお嫁さんのお色直しに費やす時間は、せいぜい15分程度。ひとつひとつのお色直しで、帯を締め直したり、一から着替え直したりしていては到底15分では済みません。しかも、ただでさえ人生の大舞台に立って緊張している花嫁さんにとっては、衣装を着ているだけでも大変な負担になるがです。
そこで考案したのが、和装のお色直しの時に、帯をマジックテープで張り替えるというやり方。和装の概念を覆すこの方法は、帯の裏面にマジックテープを接着しておいて、帯をはがして違う帯を張り付けるだけなので、お色直しにかかる時間を一気に短縮できるがです。しかもこのやり方だと、締め付けが少なくて楽だということでお嫁さんからも大変喜ばれるがですって♪
また、白無垢の下に様々な色の襟を重ねて仕込んでおくことで、お色直しのときに順番に襟だけを引き抜くだけで、マジックのようにあっという間に装いを変えることができるがです。
これらの技法は、今日では当たり前のようにどこでも使われていますが、実は初めてやったのがモリ美容院とは驚きながですよ(◎◇◎)

結婚式用の着物

不可能はない

モリ美容院を引っ張ってきた丸山さんは、現在はウェディングデザイナーとして活躍されると同時に、若手の育成に力を注いでおられます。最近の結婚事情は以前よりもさらに多様化し、カップルは各々の理想の結婚式を思い描いてモリ美容院を訪れます。
同じドレスでも、花嫁さんの個性を最大限に活かせるよう、ショルダーの部分を外してしまったり、はたまた袖をつけたり、ウエストラインに合わせて最も美しく見えるように衣装を縫い込んだり、と、一つ一つの衣装を全てお客さんの要望と照らし合わせてカスタマイズしていくがです。他ではやっていないモリ美容院のこだわりのサービスながですね!!
「私たちの仕事は、一億分の一の奇跡の出会いで結ばれるお二人の、人生最大のイベントのお手伝いをさせて頂くこと。私たちがやるからには、ミスは許されない。」とプライドを持って仕事に取り組んでおられる丸山さんの姿からは、開業したときから続く「モリ美容院の魂」を感じるがです。
これからもたくさんのカップルを幸せに導いてください♪丸山さん、ありがとうございました!

結婚式用の着物

市姫:いつかわたくしもお願いせんなんがです

(2013年6月19日)