人生に寄り添う音楽を
ときには童謡や民謡を歌うこともあるそうですが、「もともと知っている歌でも、意味や背景を知ると歌い方も違ってきます。曲それぞれに作った人の思いが込められていて、その都度勉強させられます。」
あるとき、みんなの知っている歌を、と思って唱歌「故郷(ふるさと)」を歌った岩谷さん。1番の歌詞しか知らなかったため、そこでステージを降りたのですが、お客さんはその後も歌い続けられたがだそうです。歌い継がれる名曲というのは、たくさんの思いが詰まっているもの。ステージで歌うということは、そんなみんなの思いを受け止めるということながかもしれんがですね。
人が歌うのは、楽しいときや幸せなときだけとは限りません。「実は、知り合いの告別式で歌ってほしいと頼まれたことがあって。そのときは声が震えて演奏になりませんでした。」悲しみの空気に押しつぶされそうになりながらも、ご遺族の強い希望で1曲歌い終えた岩谷さん。「人生のあらゆる場面に音楽があるということを身をもって経験しました。一生忘れないと思います。」
被災地を応援
平成23年(2011)4月23日~24日、岩谷さんは富山法人会青年部会のみなさんと一緒に、東日本大震災で被災した岩手県釜石市へ行かれました。避難所でコンサートを開き、そこで地震の深い爪痕を目の当たりにしたそうです。「報道されない悲惨な現実がいくらでもある。」と知った岩谷さんは、何か自分にもできることはないかと考え、帰ってきた翌週から1人でチャリティーコンサートを始められたがです。「ハートソング」と名付けられたこの取り組みは、不定期ながらも継続して開催され、これまでに寄せられた募金額は85万円(平成25年3月現在)になりました。お母様の実家が福島県にあるということもあって、なにかと縁のある東北。被災地への思い入れも人一倍強いがです。
「100万円になるまでは続けようかと思っています。東北にも行って、また演奏を聞いてもらいたいですね。」岩谷さんにとって、被災地を応援する活動はいまも進行形ながです。
音楽の力
音楽活動の一環として、テーマソングやキャンペーンソングの制作を引き受けることもある岩谷さん。「年齢を重ねたことで、つくる作品も変わってきたと思います。親になったからこそできた歌もある。まわりの環境が歌をどんどん変えていくんですね。」
なじみやすいメロディーは多くの人に愛され、コンサートのときに一緒に歌ってくれる人もいるのだとか。「自分の作った歌を口ずさんでくれるなんて、すごいことだと思います。音楽をやっていてよかったな、と思う瞬間です。」
初めて行ったところでも、一緒に歌って仲良くなり、「また来てね。」と言われるのが最高のほめ言葉。「音楽をやっていなかったら知り合えなかった人もたくさんいる。そういう人たちとの出会いが自分にとっての財産です。」
定年後は、さらなる出会いを求めて全国を回りたいとおっしゃる岩谷さん。いつまでも若々しい歌声で、たくさんの人を笑顔にしたってくださいね☆
【今後の予定】
シンガー英樹の歌声を、ぜひライブで!
「がんばれ東北コンサート2013」
日時:2013年5月26日(日) 13:00~
会場:太閤山ランド野外劇場(富山県射水市黒河)
入場料:1,000円(全席自由)
出演:WAYNO/布上智子&BANDA DELHI/楽屋姫
「楽屋姫コンサート」
日時:2013年6月1日(土) 19:00~
会場:黒部市国際文化センターコラーレ(富山県黒部市三日市)
入場料:1,000円
その他にも出演予定のイベント多数♪
公式ブログをチェック☆
「シンガー英樹の集まれフォークナイト」
http://ameblo.jp/singer-hideki/
(2013年3月29日)