バックに黒部川扇状地と富山湾を望むステージは、出演交渉の際にも一番の切り札になったがだとか。「このステージは、他にはない財産。ここで歌ったら気持ちいいだろうな、と思ってもらえるように説得しました。そこに魅力を感じて、出演を決めてくれた人もいます。」
20組の出演者が決まるまで、苦労の多かったブッキング。「交渉したのは全部で80組ぐらい。すんなりOKしてくれるところもあれば、なかなか良い返事をもらえないところもありました。ようやくすべての出演者を発表することができ、ホッとしています。」
アーティストに連絡をとり、プレゼンして出演の承諾を得るというプロセスは、言ってみれば営業マンが契約を取ってくるがと同じながだそうです。「しつこいと思われてもこちらの熱意を伝えることが第一。結局は『人』対『人』の関係で、こちらが誠意を持ってアプローチすれば、向こうも何とか出てあげたい、という気持ちになってくれる。今年はダメだけど来年は何とかするよ、と言ってくれた人もいました。」こうして築かれた出演者との信頼関係が、イベントそのものを支えとる気がするがです。
ホットフィールドの運営スタッフは、黒部だけじゃなく、富山県全域から集まってきとられるがです。県外からの参加も何人かいらっしゃるとか。
「地元のスタッフだけでやると、どうしても『黒部はこうだから』というイメージが強くなって、柔軟な考え方ができない。ひとりよがりの押し売りにならないように、全国から来てくれるお客さんが求めているものをやりたいと思っています。」
ホットフィールドの内容だけでなく、宿泊場所や周辺の観光地などを紹介する際にも、全国的な視点は欠かせない、と車谷さんはおっしゃいます。
「よその人から見てどうか、ということは常に考えます。ホットフィールドにいらっしゃるお客さんは、黒部以外にもいろいろなところを見ていかれると思う。県外の人にしてみれば黒部も魚津も大差はないし、逆に言えば、広域で受け入れ態勢を整えることで、富山県全体の魅力を感じてもらえると思う。」広い視野で考えるからこそ、それぞれの土地ならではの良さを、自信を持って勧めることができるがですね☆
「初めてだから、地方だから、ということを感じさせないフェスにしたい。全国のフェスでスタンダードになっていることや、オシャレなフェスでやっていることは積極的に取り入れ、同じくらいの規模のイベントのなかでもトップクラスを目指してがんばっています。」舞台の設営やライティングにも一流のスタッフを呼んで、全国レベルで勝負することがテーマなんだとか。
「黒部の自然が美しい、とは言っても、それだけ見にくる人はいない。ホットフィールドは、その自然をどのように見せるか、ということの一つの提案でもあるんです。」
会場の雰囲気づくりも大事なポイント。「お客さんにも出演者にも、気持ちいいイベントだったと思ってほしい。また富山に行きたいな、と思ってもらえるように、雰囲気の良さというのもホットフィールドの魅力になればと思っています。」
たくさんの人が応援してくれて、力をもらうことが多いとおっしゃる車谷さん。「みんなの期待がうれしい。ホットフィールドは、参加してくれる人みんなのイベント。20年前を知っている人も知らない人も、まずは参加してみてください。」
チケット料金が格安なのも、なるべく多くの人に参加してほしいという気持ちの表れ。この夏、熱く盛り上がるホットフィールドから、目が離せんがです!!!
【ホットフィールド2012】
2012年8月25日(土)・26日(日)
開場:両日共に9:30/閉場:両日共に22:00
宮野運動公園(黒部市宮野44)
●25日入場チケット 前売り6,000円(当日7,000円)
●26日入場チケット 前売り6,000円(当日7,000円)
●両日通し入場チケット 前売り10,500円
※場内駐車場は有料です。
※会場内でのキャンプには、別途チケットが必要です。
※チケット取扱店等は、公式ホームページでご確認ください。
ホームページ http://hotfield.jp/
(2012年7月18日)