黒部での生活
クインビーさんが黒部で暮らすうえで、不便に思っていることのひとつが「買い物」。「これは黒部に限ったことではないけれど、洋服とか靴は、売っているところがない。靴は、サイズが30センチなので、富山市に行ってもなかなかなくて、買えません。アメリカに帰ったときに、たくさん買い込んできます。」
もうひとつは、車がないと生活できないこと。アメリカで取った免許証は、1年間は国際免許として使えましたが、そのあとは日本の免許証を取り直さんなんそうです。「日本の試験は難しかったです。アメリカは簡単。州によっても違いますが、ウィスコンシン州は16歳になったら免許が取れるので、みんなだいたい16歳の誕生日に免許センターに行って、その日に免許を取ります。」
黒部の嫌いなところを強いて挙げるとすれば、雨が多いところ。でも、それ以外は食べるものも生活習慣も、あまり困ることはないそうです。むしろ、文化の違いを楽しんでおられるみたいながです☆
身近にいることを知ってほしい
平成23年(2011)7月末現在、黒部市に住んでいる外国人は300人弱。「富山県にも、いろんな国からたくさんの人が来ています。ふるさとのウィスコンシン州では、同じアメリカ人にしか出会わなかった。黒部に来てからは、仕事の関係もあって、いろんな国の人に会って、とてもいい経験になりました。外国人がすぐ近くにいる、ということをみんなに知ってほしいです。」
「JET世界まつり」も、世界の文化を紹介しながら、結局は同じ富山県に住む外国人と交流するためのイベント。「国際交流員の最大の役割は、身近にいる外国人の存在を知ってもらうこと。」とクインビーさん。言葉の壁や文化の違い以前に、そもそも外国人と知り合うきっかけがないなんて、もったいない! とりあえず参加してみれば、国際交流の最初の一歩は、もっと気軽に踏み出せそうな気がします。
思っていたよりも、国際交流は気軽にできるものながですね!ぜひ参加してみたいがです☆
理解しようとする気持ちが大切
最近では、日本ではなじみのなかったハロウィーンなどの行事も一般的になり、「国際化」は進んでいるように見えます。でも、それって本当に「国際交流」になっとるがですか? 相手の国の文化のことをちゃんと理解している人は、まだまだ少ないような気がするがですけど・・・。
「理解することより、理解しようとする気持ちが大切。」 ∑(゚ロ゚〃)!! そうながです!! 外国人だから、言葉がわからないから、なんていうのは本質的な問題ではなかったがですね。逆に、日本のことをちゃんと外国人に紹介できるかどうか、そっちのほうが「国際交流」では大事なことながかもしれんがです。
「食事会やパーティーなどは、国際交流の仕事としてやっているというより、みんなで楽しい時間が過ごせたら、と思ってやっていることも多い。でも、それで自然に外国人と知り合いになれるから、一番いいかたちで交流ができていると思う。」
控えめに、でもしっかりとお話ししてくれたクインビーさん。これからも、黒部の国際交流のため、一緒にがんばっていきましょう!
わたくしもやまとなでしこ代表として、国際交流に取り組んでいきたいと思うがです☆
(2020年5月13日)