フラワー装飾の世界へ飛び込む
今やお花のプロとして活躍されている原さん。実は高校時代に生け花を習っていたものの、そのときは夢中になれず、お花の世界からは離れてしまいました。
でも、社会人になってアウトドアショップで働くようになり、流木などを使ってお店のウィンドウやショーケースのディスプレイをすることに魅力を感じ始めたとき、もっと自由にやってみたいと思いついたのがフラワーアレンジメントでした。
山歩きなどに行っても、心ひかれるのは草や木などの植物。創作の楽しさと、自然のものへの愛着が、原さんをフラワー装飾の世界へ向かわせたのです。
フラワーアレンジメントの学校を決めるとき、「黒部の人は富山に習いに行く。富山の人は東京に行く。東京の人は海外に行く。じゃあ、わたしも海外に行って勉強したい、と思いました。」
もともと教わっていた先生からは、「もし海外に行きたいなら、日本で技術を身につけてから行きなさい。」とアドバイスをもらった原さん。その言葉に従い、フラワーデザイナーとして取れる免許をすべて取って、2003年、オランダへの短期留学に出発しました。
チャンスは誰にでもめぐってくる
オランダでは、インターフローラワールドカップチャンピオンであるウィム・ハゼラー氏のレッスンを受けました。朝から晩まで、レッスン&作品づくりに明け暮れた2週間。作品の成績発表で1等を取ったとき、すかさず「わたしをアシスタントとして使ってほしい」とお願いしたそうです。
言葉も通じないなかで、自分を売り込むことができるなんて、やはりただ者ではない・・・。クリスマスシーズンなどの臨時スタッフとして働くうちに実力を認められ、他のフラワーデザイナーから仕事を依頼されることも増えていったそうです。大きな作品づくりのお手伝いをしたり、レッスンの講師としてデモンストレーション(お手本の実演)を行ったり、フローリストとして着実に経験を重ねてこられました。
「わたしは、運が良かったわけじゃない。でも、チャンスだけは逃さないようにしよう、と思っていました。みんなにめぐってくるチャンスが、必ずあるから。」
原さんの言葉には、「自分の道は、自分で切り開く」という強い意志を感じました。その気持ち、見習いたいです!
熱意でチャンスを見極め、つかみ取ることができたのじゃな!見習わんなんちゃ~!
地元・黒部を拠点に
オランダ、イスラエル、イタリアなど、海外で経験を積まれてきた原さんですが、数年前からは黒部のお仕事を中心に活動されています。
「フラワーデザイナーとして活動する道もついたし、しばらく海外は控えて、黒部にいようかな、と。」
黒部で正式にお店をオープンさせたのを機に、地元の商工団体にも加入したことで、横のつながりもできました。お祝いごとやプレゼントなど、何かあるときには利用してもらえるようになり、「これまで口コミ中心だったのが、ネットワークが広がって、何よりも、信用が大きくなった。」とのこと。紹介のお客様や、会社関係の依頼も舞い込むようになったそうです。
きっと、これから黒部を拠点に、ますます活躍の場が広がっていくこと間違いなしです。黒部で「あら、素敵なフラワーアレンジメント!!」と思ったら、それは原さんの作品かもしれませんよ!
いつかわたくしも原さんにブーケを作ってもらうがです☆早く白馬の王子様を見つけんといかんちゃね~☆
【emi green moon】
富山県黒部市植木832
TEL 090-8969-1841
ホームページ http://www.kurobe.net/greencafe/emi/
ブログ http://emigreenmoon.blog107.fc2.com/
(2011年7月22日)