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第4回 達人

「黒部名水ポークを日本一の豚に②」
木島敏昭さん・幸子さん

(木島農場)

第4回 達人「黒部名水ポークを日本一の豚に②」木島敏昭さん、幸子さん

姿がいい豚は、味もいい!

日本一の豚をつくりたい!

日本一って、どうやって決めるが?

時代が変わって、今は、全国大会もなくなってしまって。「日本一の豚肉つくらんなん」とは思っとるけど。

共進会では、審査員が、いろんな基準で見るが。ランドレースなら、ランドレースらしく、とか。豚のミスコンテストみたいな感じかな。

尻のかたちとか、体形がどうとか。姿がいいってことは、バランスのとれた肉っていうこと。付くところには付いとるし、付かんでいいところには付いとらん。そういう豚が、肉として食べたときも、おいしいはずなが。

ほう。

ここまできたら、姿かたちもだけど、皆さんに受け入れられるときは、どっだけおいしいもんつくるかやろ。いかに健康に育てるかが、われわれの商売じゃないがかな、と思う。(笑)

徹底した衛生管理

豚は四つ足で地面に近い。いかに、きれいなところで囲うか、ってことが問題になってくる。病気になったら、太らなくなるから。

いろいろ大変じゃのう。

衛生管理に気を付けて飼育しとるから、病気の予防のための抗生物質の注射をするがも、生まれたときの1回だけ。きれいにしとれば、あとは健康に育ってくれる。ここに来たって、あんまり豚のにおいは気にならんまい。どこが他と違うか、っていわれりゃ分からんけども、管理の仕方とか、違うがかな。

元気なほうが、やっぱりおいしいが?

豚も、健康を損ねたら終わり。病気させんように、っていうがは常に考えとる。えさがすべてでもないがやちゃ。

みんなが認めるおいしい豚になるのも納得じゃ。

何でも名水ポークにしとるわけじゃないから。出荷したら、日本食肉格付協会富山事業所っていうところがあって、そこで全頭を格付けするが。一級品は6割ぐらい。あと、脂が薄いとか、しまりが悪いとか、モモの形が悪いとか、チェック項目がいくつかあって、そこで引っかかったら二級。特に悪いがは並肉っていって、ダメなが。上級(一級品)になるのが、10頭出したら6頭ぐらい。そのうちの半分、3頭ぐらいを名水ポークとして出すが。

ブタさんの家はきれいにされていて、においも気になりません。

本当だ!ニオイが気にならない!

豚が答えを出してくれる

おんなじように育てていても、3割しか「名水ポーク」になれないのですか?

結局、優良種豚場の認定を受けとっても、好みがあって、いい豚もおれば悪い豚もおる。みんな、いいと思っとるがだけど、一定の品質を保って、しっかりしたものを提供していきたいから、3割なら3割で決めておかないと。出荷する豚に関しては、1頭1頭は区別できんでも、どの腹かはわかるようにしとるが。腹ごとの管理。種豚は全部名前わかっとるし、番号見て、どの豚の子かわかれば、分娩野帳で記録をたどれる。自分も勉強になる。

この人、母豚の1頭1頭、区別つくって言うが。顔が違うって。みんな一緒ながにな、って思うがやけど。

でも、しばらく見んだら分からんがなる。3日間見んだら、また慣れるまで1週間ほどかかる。田んぼの稲と一緒。いかに毎日見るか。えさ食べんかったりすると、半日ほど豚小屋すわって見とることもある。豚の前行って、こいがしてすわって。豚が答え出してくれるがやから。

ブタさんとお話しできるみたい。

それだけのことをしとるから、自信をもって出荷できるのであるな。

名水ポークになるのは3割だけ・・・
みんなが名水ポークになれるわけではありません

黒部の人が、おいしいと言ってくれるものを

おかあさんブタ。

豚を屠畜場もってくとき、かわいそうじゃないがか、ってみんな言うけども、なも、いい豚なら、見てみ、おら上手やったから、お前いいがに育ったやろ、って豚に言うが。逆にちょっと、やや太りの悪い豚には申し訳ない。おらが、よう見てやらんだから悪い豚つくってしもたの、って。お前は太りすぎや、っていうときもあるし。もうちょっと小さいときにようみてやりゃあよかったな、って。人間と一緒。

名水ポークを取り扱っているのは、近隣の店ばかりじゃな。

スーパーにもあるし、冨士屋さんは名前付けて売ってくれとる。本当はああいう方法が一番いいがだけど。われわれも枝番がわかっとるし。

他のところでは売らんがですか?

消費者のニーズに応えるためにも、もうちょっと頭数を増やすべきかな、と思っとる。そのとき、悪いもんで増やしてもダメだから、いいもんを揃えながら増やしていかんなん。ただ、目指しとるがは、いかに黒部の人たちに、食べてもらえるか、認知してもらえるか、だけ。ほかのところでおいしいって言われたって、黒部の人においしいって言ってもらえんものは、どうにもならん。まずは、地元。地元の人にかわいがられて、黒部には、日本一おいしい豚肉があるがよ、黒部から肉送ってやろうか、っていうような流れが、一番いいがかな。
地域に根ざして、地域の皆さんに、木島さんと一緒にがんばっていこうか、っていう気持ちになってもらえるくらい、やっていかんにゃな、と思う。

元気いっぱいなブタさん
木嶋さんは豚を一頭一頭見分けられます。
こちらはおとうさんブタ。
黒部の人に、おいしいと言ってもらいたい。

愛情に殿、感動。

姫さま、名水ポークのお話はいかがでしたかの。

名水ポークって、わたくしの思っていた以上に、すごいお肉でした♪ 木島さんの愛情をたっぷり受けたブタさんは、日本一おいしいがですぅ。

これから、ますますおいしく「黒部名水ポーク」がいただけそうじゃ。

でも、かつ兵衛は名水ポークになれないみたい・・・。

姫さま、そう気を落とさずとも。

木島さんの「名水ポーク」を、もっともっと食べて、この悔しさを吹き飛ばします! 木島さん、今後ともよろしくお願いします!!

食べることとなると・・・姫さまに心配は無用でしたな。

本日も、あっぱれ!黒部!!

愛情に殿、感動。

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(2010年4月15日)