老舗のアイスクリーム屋
横山冷菓さんは、県内でも古い歴史を持つアイスクリーム屋さん。昭和30年(1955)に営業を始められたがよ。
開業当初は黒部市石田にあるお肉屋さんの冷凍庫を借りて、ジュースを型に流し入れ、棒を刺して冷やし固めたアイスキャンディーを製造販売されとったが。自転車に保冷庫を積んでの移動販売は、石田浜を訪れる海水浴客や子供たちにさぞかし人気やったがやろうね♪
その後、徐々に事業を拡大され、現在では自社独自のアイスクリームを製造販売。さらに日本各地の大手アイスクリームメーカーから依頼されて、製造を請け負っとられるがよ。
これを横山冷菓の若旦那・横山栄一郎さんは、「大規模過ぎず、小規模過ぎないからこそできるアイスクリームづくりがある」と言われるがやけど…どういう事ながか調べてみるちゃ!!
冷凍ソフトクリームの開発者
様々な種類のアイスクリームを作っとられる横山冷菓さん。なかでも、この会社を語るうえで欠かせないのが冷凍ソフトクリームなが!今でこそスーパーやコンビニで、ごく当たり前のように販売されとるけど、実はこれ、最初に考案したのが横山冷菓さんながやって!!
昭和40年(1965)頃、横山冷菓さんが初めて冷凍ソフトクリームを商品化すると、またたく間に全国のアイスクリーム屋さんから注目を集め、日本各地の大手アイスクリームメーカーがこぞってその技術を習いに訪れたとか。
ソフトクリームといえば、専用の機会を使ってコーンの上にグルグル巻いて形をつくるもの。手間もかかる上に柔らかくてすぐ溶けるがで、冷凍して商品化するなんて誰も考えもせんかったがやろうね。さらに、形を残したまま冷凍するにはソフトクリームを急速冷凍する必要があるがで、大規模な工場では一個一個やるがは難しく、小規模な工場では設備をそろえるのが難しい。
さきほどの若旦那が言われた「大規模過ぎず小規模過ぎないからこそできるアイスクリーム作り」というがは、この冷凍ソフトクリームのことやったがやね。
アイスに塩
そんな冷凍ソフトクリーム作りの元祖である横山冷菓さんのイチオシが、”海洋深層水塩ソフト”。地元富山湾の深層水を100%原料にした、ミネラル豊富で美味しい塩を使ったソフトクリームながよ!
アイスクリームに塩と聞いても、いまいちピンと来んけど、もともとアイスクリーム作りには欠かせんものながだそう。少量の塩を入れることにより、アイスの甘味が引き立つがやって。言われてみれば、スイカにも同じ理由で塩をふりかけて食べたりもするちゃね。
通常は引き立たせる程度の塩やけど、横山冷菓さんの塩ソフトは他のアイスクリームよりちょっと多めに使われとるが。しょっぱそうな感じがするけど全然そんなことはなくて、食べると冷凍ソフトクリームならではの軽い歯ごたえでサッと溶けて、その後まろやかな塩気を感じるがよ。見た目もほんのり淡い水色で涼しげやし、その食感とサッパリ感がクセになって、何個でも食べられそう…。
暑い夏は水分をたくさん取りがちやけど、熱中症対策にも塩分の補給って大事やよね。冷たくてサッパリな上に、ミネラル豊富な塩分補給ができる”深層水塩ソフト”は、今年も暑い夏を乗り切るがに必須アイテムやちゃね☆
取材させていただいたお店・品 | 横山冷菓 深層水塩ソフト |
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価格 | 1個 120円 |
TEL | 0765-22-5432 |
住所 | 魚津市江口柳ヶ坪945 |
備考 | http://www.yokoyamareika.com/ 横山冷菓さんでは商品の販売は行っていません。 お買い求めは、魚の駅生地、海の駅蜃気楼、有楽町いきいき富山館などでどうぞ。 ※HPからもご注文いただけます。 |
(2013年07月29日)