本場の水餃子に黒部らしさをプラス
「黒部にはおいしい食材がたくさんある。でもそれを象徴するような名物メニューがない…。」黒部まちづくり協議会で新たなご当地グルメの開発に取り組み始めたがは、そんな思いからだったそうなが。様々な食材をひとつに包み込むというコンセプトから、中国と縁のある地元企業さんの発案で「水餃子」が候補に挙がり、初めは「餃子作りコンテスト」や「餃子作りパフォーマンス」など、イベントで楽しくみんなに食べてもらうことがメインだったがよ。
本場中国・大連の料理人を招いて食文化の交流を続ける中で、「黒部ならではの水餃子」が出来上がっていったが。黒部市内の飲食店や、黒部に嫁いでこられた中国出身の方々に協力してもらい地場産食材を使った統一レシピが完成したがは2012年のこと。これを用いて各飲食店がオリジナルメニューを考案し「水餃子まつり」の期間中に食べ歩きできるようにしたんよ。
毎年行われてきた「くろべ水餃子まつり」の開催期間もだんだん長くなって、2013年からは一部の店舗で常設メニューとして提供されるようになったが。2015年には市内スーパーで家庭用水餃子の販売も始まって、「いつでも食べられる水餃子」になったがよ。
黒部の新たな「ふるさとの味」
この水餃子の一番のポイントは黒部名水ポークを100%使用していること。黒部を代表する希少なブランド豚のおいしさが他の食材ともあいまって贅沢に味わえるが。皮には富山県産コシヒカリの米粉が使われ、モッチモチの食感。皮が厚めだから煮込んでも崩れにくく、素材の旨みをギュッと閉じ込めてくれとるが。食べ方としては茹でてそのままタレを付けるだけでも十分おいしいがだけど、寒い季節だったら鍋物に入れるのもおすすめ。「水餃子まつり」に参加している飲食店のメニューを見ると、シンプルなスープでいただくものから、鍋料理、おでん、イタリアンなどいろいろな食べ方があって、食べ歩きも楽しい! 食べやすくって、素材そのもののおいしさを引き出すように作られているから、どんな料理にも合うがよね。もちろん冬だけじゃなく、季節を問わずいつでも食べてほしいがやって!
食べ歩きはラストチャンス!
これからは家庭の味として定着していってほしいという願いもあって、2007年から開催されてきた「まつり」は今回でおしまい。今後は黒部の食文化として未来へつないでいく活動に力を入れていくがだって。水餃子を通年で提供するお店もあるがだけど、食べ歩きはラストチャンスになるかもしれんから、気になるお店のメニューは是非この機会に食べに行ってほしいが!
黒部まちづくり協議会では2月22日(ふーふーふー)を「くろべ水餃子の日」に制定し、今年は第1回を記念して黒部市内保育所・こども園の給食に水餃子を提供。子どもたちがPR大使になって水餃子のおいしさを伝えていくんやって。何十年後か、いつか気がついたら黒部の食に欠かせない存在になっている…というのが夢。まだまだ歴史は浅いけど、みんなで「水餃子のまち・黒部」を盛り上げていこう♪
取材させていただいた団体・品 | NPO法人 黒部まちづくり協議会 くろべ水餃子実行委員会 黒部名水ポーク入り水餃子 |
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TEL | 0765-56-9687 |
備考 | 2019年2月1日~28日 「くろべ水餃子まつりファイナル」を開催。黒部市内の18の飲食店で水餃子のオリジナルメニューを提供しています。
家庭用水餃子(1袋10個入り)は黒部市内のスーパー等でお買い求めいただけます。 |
(2019年2月18日)