黒部で生まれたブランド豚
黒部名水ポークは富山を代表するブランド豚で、黒部市内の4軒の養豚農家で飼育されとるが。黒部川の名水を飲んで手間ひまかけて育てられとる名水ポークやけど、名水ポークとして認定されるお肉は出荷されるうちの厳選された3割なが。
今となっては地元で知らない人がいないくらい有名なお肉やけど、名水ポークがブランドとして出荷されるようになった平成10年(1998)ごろにはほとんど知られてなかったがやって!名水ポークを育てている農家さんには、黒部で育ったおいしい豚肉をまずは地元の人に食べて好きになってもらいたいという思いがあって、黒部のお肉屋さんを中心に販売していたそう。おいしさには絶対の自信があって、一度食べてもらえれば気に入ってもらえることは分かっていても、他の豚肉と比べると割高ということもあり、最初のうちはなかなか認知してもらえんかったとか…。そんなとき、名水ポークを実際に食べることができるお店として手を挙げたのがかつ兵衛さんやったがよ。
名水ポークが食べられるお店
黒部市の国道8号線沿いにお店を構えるやわらかとんかつかつ兵衛さんは、地元では有名なとんかつ屋さん。貴重な名水ポークが食べられるお店ということで、市内はもちろん、遠方からも訪れる方がたくさんおられるが。看板メニューの名水匠ロースかつ定食に使われるお肉は、名水ポークのなかでも「匠」と呼ばれるさらに厳選されたロース肉。名水ポークの地産地消に早くから取り組まれたかつ兵衛さんだからこそ取り扱える、特別なお肉を味わうことができるがよ。注文をしてから料理が運ばれてくるまでの間に、小鉢に入った白ゴマをすりつぶしながら待つのも楽しみのうちのひとつ。
とんかつにはソースをかけて食べるのが定番だけど、かつ兵衛さんの名水匠ロースかつには海洋深層水の塩「黒部の塩」が添えられとるが。お肉はもちろん、お肉を包む衣から揚げ油まで、素材に自信があるからこそできる配慮。塩でいただくとんかつは、ソースで食べるのとも違ってお肉の旨さをより味わうことができるがよ♪本当においしい名水ポークだから、是非塩で味わってほしいちゃね♪
きっかけは黒部ブランド
とんかつ屋のかつ兵衛さんが名水ポークの押し寿司を考案されるきっかけになったのが、平成16年(2004)の黒部ブランドの認定制度。お店で実際に扱って、名水ポークのすばらしさは十分に分かっていたかつ兵衛さんやけど、黒部のおみやげとして持ち帰ってもらえるような商品を作ることが課題になったが。色々とアイディアを出し合った結果、富山県の名産品であるます寿司にヒントを得て、地元のコシヒカリと名水ポークを使った押し寿司を作ることになったんやけど、そこからもまた試行錯誤の繰り返しやったがよ。名水ポークを活かしたおいしいものを作るのはもちろんのことやけど、一言で押し寿司と言っても、ます寿司のように丸い形がいいのか、四角い形がいいのか、お肉は焼くのか煮るのか、中には何を入れるか…と、手さぐりの状態から始めて、完成するまでに1年以上かかったがやって!
完成した名水ポークの押し寿司には、かつ兵衛秘伝のタレに漬けこんだ自慢の煮豚がタップリ並ぶがよ。3日間かけてじっくり味をしみ込ませた名水ポークの煮豚はビックリするくらい柔らかくておいしい)^o^( 酢飯と煮豚のあいだにはガリと白ゴマが程良く散らしてあって、食感にアクセントが。女の人が食べるのにもちょうどの量で、これからの行楽シーズンのお供にもピッタリやよ♪かつ兵衛の黒部名水ポークの押し寿司、おいしいから是非食べてみて☆
取材させていただいたお店・品 | やわらかとんかつかつ兵衛 ポーク寿司 |
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価格 | 800円 |
TEL | 0765-54-0962 |
住所 | 黒部市荻生5297 |
備考 | 〈営業時間〉 11:00~22:00 (L.O 21:30) ※前日までの予約販売のみとなります。 |
(2012年09月10日)