なくては困るもの
おしょうゆって、普段当たり前のように食卓にあって、切らしてしまうと本当に困ってしまう日本人にとっては必需品の調味料。
今でこそ、スーパーなどに行けば日本中どこでも同じ味のものを、しかも簡単に手にすることができるがやけど、本来おしょうゆはその土地の食文化にあったものが好まれ造られてきたため、地域によって味や風味は様々なが。
だから、おしゅうゆは土地の食文化を語る上ではなくてはならんものながよ。
黒部では、もともと生地地区におしょうゆ屋さんが多くあったが。なぜ生地で多いがかというと、おいしいおしょうゆを造るのに欠かせないおいしい水が湧き出す清水(しょうず)のまちやったがと、北前船の寄港地だったため、流通の面で恵まれとったこともあってしょうゆ屋さんや酒屋さんが栄えたがかも。重たいおしょうゆやお酒などを遠方に運ぶには船が便利やったがいろね。
今回は、そんな生地の中でも一番歴史のある老舗のしょうゆ屋さんをご紹介するちゃ!
魚のまちのおしょうゆ屋さん
泉田醤油は嘉永元年(1848)に創業して以来、生地のまちで愛されてきた老舗の中の老舗のおしょうゆ屋さん。160年以上あるその歴史の中では、明治33年(1900)にフランスで行われたパリ万国博覧会で名誉賞を受賞したこともあるがよ!
そんな由緒ある泉田さんの甘口しょうゆは、お刺身によく合うと評判なが。「お刺身専用しょうゆ」として売ればいいのに…と、お客さんからも勧められるほどなんよ。
生地は古くから漁師のまちとして栄え、富山湾有数の漁港もあり、いつでも新鮮でおいしい魚のお刺身が食べられるところ。そんな刺身にうるさい土地柄でお店を営んできた泉田さんのおしょうゆが、「刺身に合う!」と言われるのも納得。
富山湾の荒波にもまれ身が引き締まった鮮度抜群のお刺身を、まろやかで甘みのある泉田さんの甘口しょうゆがその味をより引き立ててくれるがよ。
料理上手と褒められる調味料
泉田さんの甘口しょうゆには6段階の甘さのレベルがあって、使う料理によって使い分けることもできるがよ。例えばお刺身用には普通の甘口で、煮物にはもっと甘いおしょうゆを使ってみたり。実際、煮物を作るとき「砂糖やみりんなどの甘みを加えて作るより、泉田さんの甘口しょうゆだけで煮たほうがおいしい」と言われるお客さんも多いがやって。
また、しょうゆのほかにもお酢やつゆ、白だしも扱っておられて、どれも人気の商品なが。ほんのりとやわらかい酸味に程良い甘みがあるお酢は、酢の物にもそのまま何も加えずに使うことができるがよ。白だしは、浅漬けのほかにもおでん、うどんのだし汁などに使うとプロの味に近づけるが。さらに泉田さんのつゆは、これからの季節、そうめんにお勧め!!そうめんをゆでて冷やしただけながに、このつゆで食べると本当に味わい深くてクセになってしまうがよ。
泉田さんの調味料を使うと、料理をもっと楽しく簡単に、そしておいしく作ることができる上にレパートリーまで増えるかも。「家族に料理の腕が上がったねと褒められた!」と聞くと、泉田さんの励みになるがやって♪
ながで、生地に来たら泉田醤油さんに寄って、買うだけではなくおいしい調味料の使い方も教えてもらわれ~☆
取材させていただいたお店・品 | 泉田醤油店 手提げセット |
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価格 | 1セット:1,000円 (だしつゆ260ml、味噌500g) |
TEL | 0765-56-8005 |
住所 | 黒部市生地698 |
備考 | http://www.izumita-syouyu.com 〈営業時間〉 8:30~17:00 〈定休日〉 日曜日 |
(2013年05月10日)